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飼い主をボスと思わない犬

まり さん 2010/10/07(Thu) 21:52:55

飼い主が飼い犬と一緒にソファーに座ったり、散歩の時に飼い犬が飼い主の前を歩かないようにしつければ、飼い犬は自分がボスだと思わない、とテレビで言ってました。
恥ずかしながら、うちの飼い犬は上記のことができてません。

それが原因か分かりませんが、よく吠えます。例えば、人間が食事をしている時や、私や家族が1階から2階に上がり、またすぐに1階に降りた時などに吠えます。
これはどういう意味なのでしょうか?自分がボスだと思ってるのでしょうか?

Re: 飼い主をボスと思わない犬

ケイ さん 2010/10/07(Thu) 23:30:17

テレビの言う事が全ての犬・飼い主に当てはまるわけではないですから、うのみにしなくても良いとは思いますが…
(そもそも、犬が人間と自分とを上下関係でとらえているかどうかは不明です。どちらかというと、「この人に対してこんな行動をしたら良いことがある」「この人の前でこれをやったら悪いことが起きる」という風に学習して行動していると考えた方が、納得がいく事が多いのも事実です。)

犬と暮らしていく上で必要な、「飼い主が自分の犬を、他の人・犬に迷惑にならない程度にコントロールできているかどうか」ということを基準に考えると、
・飼い主が飼い犬と一緒にソファーに座る
というのは、人が犬をソファーから降ろしたいと思ったときに降ろせれば(唸ったり噛みつかれたりせずに降ろせれば)問題ないかと思います。同じ高さの場所にいたからといって、すぐ犬が偉くなるわけではないですから…。

・散歩の時に飼い犬が飼い主の前を歩く
というのは、交通量の多い所や曲がり角など、車や他の人・犬などと接触する可能性がある場所では、安全のため足元に寄せておく事が必要になると思います(踏まれそうな小型犬の場合は、抱っこでも構いません)が…
ボスだから先に歩くというより、散歩が好きで先に行きたいからどんどん前へ進もうとしているだけかもしれません。
引っ張る→先へ進める→もっと引っ張る→…
という循環になっている場合は、リードが張った状態ではその場で無言で立ち止まり、犬が「アレっ?先へ進めないな」と思って諦め、リードが緩んだ所で先へ進む、という繰り返しで改善する方法があります。
(引っ張る→先へ進めない 引っ張らない→先へ進める→…
というルールを時間をかけて教えます。)

ちなみに、危険のない場所で、リードの範囲内で好きに歩かせる事は、散歩の楽しみになりますし、個人的には構わないかと…。


・よく吠える
これは犬が自分をボスと思っているから吠える、吠えないというより、生まれつき吠えやすい気質を持った犬種・個体か、吠えを強化するような環境で育ったか、という事による影響が大きいと思います。
感情が高ぶった時、じっと座ってそれを表に出さない犬、吠えて訴える犬、物を壊してみたり穴を掘ったり行動で示す犬…どんな行動に出やすいかは、やはり生まれ持った素質が大きいです。

もちろん、環境の影響はあります。吠えた事に対して人が色々な反応を返していると「この方法は有効なんだ!」と思ってもっと吠えるようになることもありますし、吠えても全く関心を示してもらえず、静かにしているときだけ褒めてもらえるなら、何かしてほしいと思った時は静かにする、という事を覚えていきやすいです。
(ただし、吠えやすい素質を持った犬に全く吠えるなというのはそれはそれで酷かと…。人間にとってのおしゃべりのような、重要な表現方法の一つですから。)

吠える状況として
・人間が食事をしている時
は無理もないことかと思います。
良い匂いが漂ってきて、皆が楽しそうに何か食べている…
「こっちにも食べ物ちょうだい!」と言いたくなるのも当然です。
でも、ここで要求に負けて、吠えた後に食べ物をあげてしまうと、吠えればもらえると思うようになります。
吠える前に、噛むのに時間がかかるおやつをあげて、別の部屋に入れるなど、食事時に吠えられない状況を作ることが大切です。
(同じ部屋にいると、多分ご家族の誰かが犬の要求に負けます…少なくともうちはそうなので、隔離がよいかと;)

・人が1階から2階に上がり、またすぐに1階に降りた時
というのは、どのような気持ちでしている行動なのかは良く分からないのですが、人がバタバタ行き来しているのが何だか面白そうだと思って興奮するのか、あるいは階段を上り下りする音が気になるのか…
少なくともボスと思っているかどうかとは全く関係がない気がします。

吠えに対しては、許容できる範囲の吠えはそのまま無視で、吠えてほしくない状況は「回避する」「興味をそらす」「慣らす」などの方法でうまく乗り切るのが良いかと…。


余談ですが、私が犬を飼い始めた時、かかりつけの獣医さんに「犬に学べ」という事を言われました。
一般的なしつけ方法を学ぶのももちろん大切ですが、自分の犬の行動の理由や改善方法は、自分の犬を見て、飼い主さん自身がぴったりの方法を考えてあげて…という事だったのだと思います。
(今でも犬の考えていることは100%は分かりませんが…)
まりさんとわんちゃんにぴったりの方法が、これからの暮らしの中で、きっともっと見えてくる事と思います。

ありがとうございました^^

まり さん 2010/10/10(Sun) 08:52:07

詳しく教えていただきまして、とても参考になりました。
飼い犬と触れ合って、様子を見ながらしつけていきます。
どうもありがとうございました。