犬を買うなら、ペットショップとブリーダー、どっちがいいですか?
メリットやデメリット、薦める理由、ショップとブリーダーの違いを教えてください。
質問 : 犬はどこで買う?ペットショップかブリーダーか
犬を買う予定です。
初めて犬を飼う初心者の私は、どこから犬を購入するのが良いですか?
飼いたい犬種は、まだ決定しておらず、たくさんの犬種を見て決めたいです。
近所のペットショップは犬種も頭数も少ないので、たくさんの犬を選べる大型ペットショップ店へ行くか。ブリーダーを探して、訪問するか。
子犬を入手するとき、どこで買ったほうが良いのか?購入場所はどこにしましたか?
ブリーダーとペットショップの違い、メリットとデメリット
ふく さん
犬をどこから買うか、ペットショップとブリーダー購入先はどっち?
答えは、どちらも一長一短があります。
ペットショップとブリーダーの違い、メリットとデメリット、注意点から比較します。
ペットショップから、犬を買うメリット
- すぐに犬を購入できる。
- 法令で定めた対面販売の説明義務も、ペットショップ内で終わる。
- 子犬の飼育に必要なグッズ、その場で買える。
- 他の犬種と比較ができる。
- ショップによって、譲渡した子犬の生体補償や医療保障制度がある。
- 長い時間、ケージで過ごすので、ケージに慣れた子犬が多い。(逆でケージが苦手になる犬もいるので注意)
ペットショップのデメリット
- 毎日、長時間のショップ展示により、子犬にストレスがかかる
- 他の犬から病気に感染しやすい環境
- 小さすぎる個体が多い。(体が小さい犬のほうが、売りやすい)
- 子犬を繁殖した犬舎の環境・親犬の状況など質問しても分からない。
- 店や担当者によって、当たりハズレが大きい
ペットショップで、犬を買う注意点
- 1衛生面
- 展示されている犬猫のウンチおしっこの始末状況は?店内の匂いはどうか?
- 2子犬の健康管理
- 病気を持ってないか、ワクチン接種の有無は?
- 3健康診断
- 外部の動物病院による診断書か、それともペットショップが運営している動物病院か。
- 4店員の対応と知識
- 専門的な話、簡単な質問にも丁寧に答えられるか、犬への愛情が感じられるか。
- 5犬の情報掲示
- 犬の生年月日、雌雄、輸送日、が表示されているか。
- 6遺伝的な情報
- 母親や兄弟犬の性格や特徴、遺伝的な資質がわかるか。
- 6すぐに子犬を触れさせ、抱っこさせる
- すぐに子犬を抱っこさせようとするショップは注意です。
ペットショップの店員が、購入を迷っている客に「子犬を触れてみますか? 子犬を抱っこしませんか?」と声かけします。 犬を探す人に、可愛い子犬をより強く印象付ける行為ですが、子犬にとってストレスです。
今までどんな人が触れたか分からないし、子犬への配慮が欠く行動をするショップは信用できません。
ブリーダーから、犬を買うメリット
- 親犬や兄弟犬を見れる。特徴、性格を確認できる。
- 長い期間、親犬や兄弟犬と接する(遊ぶ)ので、子犬は社会化に早く対応できる。
- 母犬の出産履歴を確認できる。母体に無理なく繁殖できているか。繁殖頻度をチェック。
- 中間業者、仲介業者が存在しないので、マージンなし安い価格で買える可能性あり。
- ブリーダーは犬種の専門家、病気やしつけなど犬種特有の情報がある。
- 譲渡後も、犬の躾や病気などの質問をブリーダーから聞ける。
- ブリーダー犬舎で、子犬の飼育環境や衛生状況を確認できる。
ブリーダーのデメリット
- ブリーダーの犬舎で、(法律で義務化)対面する必要がある。
- 飼いたい犬種のブリーダーが、近くに存在しない。犬舎へ訪問する移動手段が必要。
- 買いたいタイミングと、譲渡できる子犬の時期が合わない。待つ必要がある。子犬が産まれても、頭数や予約状況によって、さらに待つことも。
- (良い面でもあるが)ブリーダーの飼育ポリシー(家族構成、飼育環境、犬への想い)に反すると譲渡を断られる可能性もある。
- ネットでブリーダーを探しても、(サイトへ販売手数料あり)価格が安いとは限らない。
ブリーダーの注意点
- 1犬種の飼育歴
- 次から次へ人気犬種を追う、にわかブリーダーではないか? ブリーダー歴を確認するには、第1種動物取扱事業証の取得日を確認する。 取得から5年が経過すると、更新が必要です。ベテランだから安心、ブリーダー歴が浅いから不安と断定できないですが、1つの知識として把握する。
- 2ブリーダーが販売する犬の価格は安い?
- 「ブリーダー直売だと、犬の生体代は安い!」正解とも、間違いとも言えません。
ブリーダーが自身で運営するブログ、販売手数料0円の紹介仲介サイト(dogoo出産情報... 他)は、安い価格で提供できます。
子犬の紹介仲介サイトで、販売時にブリーダーへ手数料(約10%〜15%)の負担があるサイトでは、犬の価格が手数料を上乗した金額の情報も過去にありました。
ネットで提供する子犬の料金は、全サイト同一価格で提供しているブリーダーさんもいます。 - 3衛生・環境面
- 飼育スペースの広さ、適切な飼育頭数。犬舎は清掃が行き届いているか。ケージに多くの犬をつめて飼育していないか。多頭飼育崩壊(アニマルホーダー)じゃないか確認する。
- 4知識面
- 犬種の特徴や知識が豊富か。流行犬種だけ育てるブリーダー、偽ブリーダーがいるので注意
- 5対面販売の義務化
- 犬を購入する人が、ブリーダーの事業所まで行き、ブリーダーと面会する必要があります。(2019年から法律で、現物確認・対面説明の義務 *1 )
購入前、親犬の特徴、兄弟犬の性格、質問やアドバイスがもらえるのはメリットです。が、遠方にいるブリーダーとの取引では、交通費や時間もかかるためデメリットと捉える人も少なくないです。
昔は、ブリーダーと面会しなくても子犬を配送したり、ブリーダーが直接、購入者宅まで犬を届けるサービスもありましたが、今は法律で禁止です。
ブリーダーとペットショップ、どっち?
店舗数が多く有名なペットショップは、子犬の健康管理がしっかりしていると思いがちです。が、生き物であるため、全ての犬が健康ではなく、見つかっていない疾患もあるので注意してください。
生体補償があるショップもありますが、一度迎え入れて子犬と別の子犬を同じ気持ちで飼うのは難しい面もあります。
犬種専門に飼育するブリーダーさんから、子犬を手に入れるのを推奨します。
しかし、法律によりブリーダーさんの犬舎へ行き、対面するのが(地域によっては)高いハードルです。
今、ブリーダー業は飼育頭数に制限もあり、希望する毛色、性別、月齢の子犬と巡り合うタイミングも難しいです。
周りの知人には、「欲しい犬種、予算、性別、カラー(毛色)」を伝え、信頼できるブリーダーに仲介・紹介してもらう人も多くいます。 犬の犬舎ブリーダー 全国リスト - dogoo.com
*1 現物確認・対面説明の義務化
- 平成24年9月に動物の愛護及び管理に関する法律の一部を改正する法律(改正動物愛護管理法)が公布
- 販売に際してあらかじめ、購入者に対して現物確認・対面説明をすることが義務付けられました。
- あらかじめ、現物確認・対面説明を済ませた後、インターネット上で売買契約を行うことは可能です。
引用元: 環境省 - 動物の愛護及び管理に関する法律が改正されました
ブリーダーやペットショップより、保護犬を飼う
トイプーのママ さん
「ブリーダーから犬を購入する」これが多数派の意見です。
あえて逆の意見として、ブリーダーから購入するさい、注意が必要な点です。
ブリーダーのなかには、子犬の販売契約が決まってから、JKCなど血統書団体へ発行依頼する方がいます。
よって、犬は当日の引き渡し、血統書は後日郵送となります。申請費用としてお金を払ったのに、血統書がこない、連絡しても音信不通になり、血統書が届かない貰えない等のトラブルがあります。
また迎え入れた子犬が感染症の病気になっても「知らない、ブリーダー宅で管理している犬にウィルス感染していた犬はいない」と。
そしてパピーミル(子犬工場)といって、流行の犬種、高く売れる犬種だけを次から次へと乗り換えて、営利だけを追求しているブリーダーもいます。
ペットショップの場合、すでに血統書を取得済みで、ショップ側に証書があることが多く、血統書トラブルの被害を回避できる。
何回かペットショップに足を運び、子犬が飼育されているシーツの汚れ、他の子犬の健康状態、元気がない子犬はいないか、など衛生管理や子犬の状態をチェックできる点があります。
保護犬の里親になる
ところで、保健所やボランティア団体が保護した犬を里親として迎え入れるのどうですか? 犬を保健所でもらう、引き取る方法と注意点
保護犬を引き取る場合、講習会で「犬を飼うアドバイス」をいただけます。
そして、新しい飼主さんと保護犬との相性について、お試し期間があり触れ合って数日後、正式に譲渡する方法もあります。
保護犬を飼う欠点
- 健康状態の不安、年齢不詳の犬が多い
- 保護犬を見ると悲しくなる
- 断わりづらい
- 犬の保護施設の雰囲気が苦手
- 譲渡前の講習会受講、複数の書類提出など、手続きや条件がある
里親になるのは簡単ではありませんが、譲渡前にある程度、健康状態や犬の性格が把握できるのがメリットです。犬の里親募集 - dogoo.com
ちなみに私は1匹目はブリーダーから子犬を購入し、2匹目は里親として迎え入れた犬を飼っています。
ブリーダーとペットショップ、どこでも良い
BI さん犬をブリーダーから買うか? ペットショップから買うか?
私の結論は、『ブリーダーも、ペットショップでも、どっちでも良い』です。
最近、犬の販売に関わるショップ店員さんも勉強熱心で、犬の飼育や特徴を大変勉強されています。
ネットでの情報量も増え、いつでも多くの課題にアクセスできます。
ブリーダーさんの信頼で買うもよし、ショップ店員との相性で買うも良し。
ただ犬の知識もなく、犬種の特徴や飼い方も知らずその時の気分やインスピレーション、運命的な出会いを、勝手に信じるのは避けましょう。犬の十戒を読み、犬を飼う覚悟を確かめます。 犬の十戒 〜犬から飼主へ10のメッセージ
質問主さんは、しっかり犬の勉強をされているので、後は購入先でいかに子犬に配慮がされているかでしょうか?
ブリーダーにせよ、ショップにせよ。譲渡元と、しっかり会話し納得され、自信をもって選ぶべきでしょう。
どこで買うのかが重要ではなく、犬の飼い方の知識を習得し、子犬が幸せになれるかが重要です。犬の飼い方 〜 初心者もわかる準備チェック・リスト
とにもかくにも楽しみですね。迷いもまた楽しみです(笑)
ブリーダーで子犬を買う
Ai-tan さんつい最近、ブリーダーから子犬(ロングチワワ メス)の購入を決めたばかりです。
私も犬を飼うのが初めてです。購入先を選ぶとき2つの点を重視し、信頼できるブリーダーさんから譲っていただくことにしました。
ブリーダーで子犬を買う、注意した点
- 1子犬の健康
- 健康な仔犬であること。初めて犬を飼うので、病弱な場合、適切な世話ができるか不安。時間と金銭的な負担もある。
- 2購入後のフォロー
- 購入後も、犬の相談にのってもらえる。シツケや健康管理など、未知なことが多数ある。
自宅から行ける地域にあるチワワのブリーダーや犬舎、すべてにメールまたは電話をしました。
その結果、犬を真摯に考え、母犬が健康、たわいもない相談にも熱心にアドバイスをいただけるブリーダーさんに出会えました。
仔犬を迎える準備中で、何度も質問メールを送っていますが、些細な質問にも返事をいただき、とても心強いです。子犬が生まれたばかりの写真を、プレゼントでいただき感動しました。
初めて犬を飼う人「ブリーダーから買う」おすすめ
私の感想は、初めて犬を飼う人は、ブリーダーさんが心強いと思います。犬ブリーダーの探し方、子犬の見つけ方
でも「この犬に決めた!」と出会えたら、ペットショップでも、ブリーダーでも購入して良いです。
うちの子はもうすぐやってきますが、毎日ルンルン気分で準備を進めています。質問主さんも早くお気に入りの子が見つかるといいですね。そして仔犬を迎えた後は、お互い良い飼い主になれるように頑張りましょうね♪ 犬のブリーダーに問い合わせ例文集、メールの書き方
Re:犬をどこで買う?ペットショップとブリーダーどっち?
あき@dog さんお返事ありがとうございました。実体験に基づくお話とっても参考になりました。
自分なりにペットショップやブリーダーについて調べます。私も早くかわいい仔犬に出会えるようがんばります。