犬にリーダーウォークを教えていますが、犬が勝手に歩きできません。
練習のやり方、訓練のコツを教えてください。

【状況と今の対処】

犬（中型犬MIX・1歳♂）の 散歩の引っ張りに困っています。
リーダーウォークの訓練中ですが、やり方は「リードを短めに持って、犬が引っ張ったら止まる」で良いでしょうか？

リーダーウォークにコツがあれば教えてください。
どのくらいシツケを続けてれば引っ張らなりますか？しつけする期間が知りたいです。
今は犬に首輪をして、私の右側につけて歩いています。

リーダーウォークを犬に教える方法は色々ありますが、私の方法を書きます。
なお、散歩中に犬が引っ張るのがお困りの場合、リーダーウォークとはちょっと違うので、引っ張り癖を直す方法で対応しましょう^^　犬の引っ張りグセを止めさせて、楽しく散歩する方法

【犬にリーダーウォークの教え方・手順】

1立ち位置

まず基本「犬は人間の左側」です。
ショーに出る訳ではないので、左が強制ではありませんが、基本姿勢です。道路が左側通行も、理由の１つとしてあります。

2教える場所、訓練する場所

リーダーウォークの練習は、普段の散歩中には出来ません。リーダーウォークのシツケを教える時、四方八方に曲がったり、突然止まったりするので、大きな広場へ行きましょう。他人様に迷惑かけない、犬の気が散らないよう人が少ない場所が良いです。

3リードの持ち方

リードの持ち方は、手を下げた状態でリードが軽くたるむくらい。強く引いて張りすぎず、引く力が弱いと飼い主の意思が犬に伝わりません。

4リーダーウォークの教え方

「犬が引っ張ったら、飼主が止まる」タイミングは、犬が飼主より前に出た時点です。
犬が急に方向を変えたり勝手に曲がったら、飼主は歩くのを止めます。
飼主に全ての主導権があると、犬が認知するよう飼主は行動します。

犬が前に出ようとした、もしくは出たら、飼い主は（右でも左でも後ろでも）方向転換し歩きます。
犬は不意をつかれ、リードを引っ張たり抵抗します。犬を飼主の横に戻すのは大変ですが、飼主が別方向へ進めば、自然と犬は飼主の後ろにつくことになりますよね＾＾
急に曲がったり、後ろに行ったりを繰り返すと、犬は飼い主の動きに集中しないといけません。飼主が主導で歩くことを犬に教えます。

5室内でリーダーウォークの訓練

自宅や室内では、飼主の「左に付ける（ついて）」訓練をします。
飼主の左に「付け」をして、犬が左に着いたらご褒美をあたえる。犬にツイテ（付け）を教える、初心者もできるコツ

つくタイミングの合図は、飼主の左足（ふともも）を叩きます。すると散歩中や外出先でも、飼主が左足を叩いたら「横に着け」と犬が理解できます。
リーダーウォークの練習が進み、犬が前に出るのを止めたら、合図「左足（ふともも）を叩いて」し次の行動をする。犬は合図に集中するようになります。
飼主と散歩中に体制が崩れても、犬が自分から左に着くようになります。

6リーダーウォークのコツ

成功を早めるコツは『アイコンタクト』です。
犬は常に飼い主の目を見て、その動きに集中する癖をつけます。アイコンタクトの教え方と訓練方法

ご飯の時の「待て」「よし」は、ご飯に集中してる犬が多いです。が、犬の目線は食事ではなく、飼主を見るようにします。
食事前の「待て」をさせ、飼主の顔を見るまでは「よし」と言わない。初めは一瞬でも飼主を見たら「よし」ですが、だんだんに見る時間を長くさせます。
何度も「まだ？まだ？」と犬は飼主にアイコンタクトするので、その慣習を利用します。

この時も人差し指を立て「シーッ」のポーズを取ったり、いつもと違うようポージングをすると犬は「何？」と集中しやすくなります。
「待て」に慣れてきたら、目をご飯の方にやったら、名前を呼び、飼主に目を向けさせます。
向ける時間が長くなると、「待て」をしたらすぐ飼主を見るようになります。

やり方やコツを書きましたが、リーダーウォークは簡単に出来ません。
言葉の通り、先ずは飼主が犬のリーダーになるらないといけないんですね。　飼い主が犬のリーダーになる方法、上下関係でボスと認める

様々な困難を乗り越え、リーダーウォークができるようになると、犬がチラチラと私を見ながら歩く姿、とっても可愛いぃですよぉ。

犬と散歩中、犬が少し前に出るときもありますが、私より前に出ると犬は余計に私の動きが気になるようで。何度も私を見てきます＾＾
その時は自分の腿を叩くか「付け」できちんと隣に戻ってきます。一連の流れ、本当に可愛いしぐさですよ。

リーダーウォークのやり方、どこを見るか、犬の接し方、何が正解か。
お手本はドッグショーが参考になります。
グレートデーンやバーニーズマウンテンの大型犬でも、体が小さい女性（ハンドラー）が上手に犬を先導しています。
（※ ドッグショーで犬を引くのはハンドラーと呼ばれ、学科と実技試験を合格した方々です）

犬に「アイコンタクト」と「付け」コマンドで呼吸をあわせ、人と犬が同じペースで歩行します。
犬と歩く、速度の上げ方・落とし方、アイコンタクトのやり方、待機中の接し方、多くがとても参考になります。
犬と一緒に参加は難しいですが、一般見学は可能です。ドッグショーの開催スケジュールはＪＫＣのサイトに掲載されてます。

リーダーウォークの訓練は、普段の散歩でしないんですね。。。
引っ張りを直す→「リーダーウォーク」と勘違い；リーダーウォークを教え続けます。
ドッグショー！いつか見学に行きます！ありがとうございます。