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犬のブリーダーになりたい、資格や収入は?ブリーダー業の始め方

来春に就職人 さん
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犬のブリーダーになりたいです。
ブリーダー繁殖業を始めるのに、必要な資格、道具や機材は何ですか? 年間の支出、収入はどれぐらいあるのでしょうか?

【状況と今の対処】

犬が大好きで、直接、たくさんの犬に触れあえるブリーダー業に憧れます。
家族に相談すると「無理だ」「儲からない止めろ」反対だけです。 儲かる儲からないじゃなく、犬が好きだからブリーダー業になりたいです。どうすれば良い繁殖家ブリーダーになれるか情報をください。

犬ブリーダー業の始め方、ブリーダーの種類

はた さん

犬のブリーダーになるには、まず第1種動物取扱業の登録です。
ブリーダーのなりかた、始め方を解説します。

犬ブリーダー業の始め方

1ブリーダーに必要な資格
犬のブリーダーとして子犬を販売するには、各都道府県の動物愛護担当部署へ第1種動物取扱業(販売)の登録が必要です。
2登録料金
第1種動物取扱業(販売)の登録料金は、12,100円(北海道)15,000円(東京都、大阪府)16,000円(埼玉県)と自治体によって違いがあります。有効期限は5年間で、5年毎に更新手続きをします。登録料は初回のみで、次の費用は5年後の更新料です。更新料は半額程度です。
3動物取扱責任者の指定
第1種動物取扱業(販売)には、動物取扱責任者が必要です。
動物取扱責任者になるには(1)獣医師、(2)動物看護士、(3)半年以上の実務経験・1年以上の飼育経験、いずれか1つが求められます。
4ブリーダー業を自治体へ届け出
(1)登録申請 → (2)施設調査 → (3)登録完了・営業開始 → (4)登録証交付 → (5)動物取扱責任者研修(年1回)→ (6)更新手続き(5年毎)神奈川県 登録申請から更新までの流れ
5ブリーダー、開業に必要な施設や環境
  • 犬(母犬、台雌)
  • 犬舎、飼育施設、設備
  • 環境の管理、暑さ寒さの温度対策、清潔・衛生面、光の管理
  • 動物の管理、被毛の清潔(トリミング)、歯、爪、健康診断、体調管理
  • 運営資金

犬のブリーダーは、役所へ書類を提出し、研修を受講し、登録番号が交付されれば誰でもなれます。が、ブリーダー業を続けるのは、簡単じゃありません。
主に2タイプのブリーダー(シリアスブリーダーとパピーミル)がいると言われます。

ブリーダーの種類

1シリアスブリーダー
シリアスブリーダーとは、犬のブリーダー業のお手本となり、より良い犬を提供する理想とされる犬の繁殖家。
犬の遺伝、血統、骨格、被毛、カラー、目の色、指先、尾の形...勉強して常に犬種の理想像「スタンダード」を追求する。

母犬の体調管理(交配年齢・頻度・回数)充分に配慮する。子犬を譲渡するさい、住居環境や飼い主の資質に関する質問をした結果、合わないとブリーダーが判断すると、購入希望者は犬の譲渡を断れることもある。
2パピーミル
パピーミル(puppy mill)とは、日本語で「子犬工場」を意味します。
営利・金銭の儲けが主な目的で、俗称で「犬の繁殖屋」、「悪徳ブリーダー」と呼ばれています。 大量繁殖による多頭飼育崩壊で、不衛星な管理、栄養不足、遺伝性疾患、近親交配など様々な問題がある。無駄吠えや悪臭など近所トラブルも絶えない。

犬の生態売買で利益を出す繁殖業者にたいし、命を売買する金儲けだと反対意見もあります。
犬のため、犬の勉強や飼育に真剣に取り組むには、お金が必要です。薄利でブリーダー業を続け、何かあったら飼育崩壊するより、適正利益を出しながら犬のため真摯に取り組み続けるブリーダー(シリアスブリーダー)を応援したいです。

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犬のブリーダー業、デメリットと儲かる儲からない?

ブリーダーA さん

大好きな犬に接する仕事「ブリーダー」に憧れる。
とても共感します。ただメリットばかりではなく、デメリットも知っておきましょう。

犬のブリーダー業、デメリット

1休みがない・ハードワーク
複数の犬を飼育管理するのがブリーダー業です。
1年365日ずっと犬の世話が続きます。餌やり、散歩と運動、掃除、糞尿処理、ブラッシング、室温管理、臭い対策。雌犬が出産する前後は何があるか分からず、24時間監視が必要です。
ブリーダー1人だけの経営では時間が足りず、従業員を雇うか家族の協力が不可欠です。
2売れ残ったら、流行が変わったら
いまは人気犬種で高値で取引きされても、人気が落ち購入希望者が減ったらどうしますか?
映画やテレビCM、人気俳優が飼い始めたのをSNSで見たから等の理由で、いろいろな犬種がブームになりました。
ブームが去り数年が経過すると、販売価格は低くなり、その犬種も飼育頭数も減ります。
子犬が成長し月齢があがるたび、値引きして販売したが最終的に無償譲渡でも飼い主が現れない可能性があります。
3病気、怪我、遺伝性疾患の子犬が生まれたら
遺伝性疾患が見つかったり、先天性奇形や欠損の子犬が生まれたら、最後まで面倒みれますか。 1頭や2頭じゃない可能性もあります。
4収入のばらつき
母犬の出産は年1回が推奨で、1回の出産で産む子犬の頭数は5〜10匹ほどです。
帝王切開、死産、突発的な事故もあり、収入の予測は難しく安定的な収入は難しい。
5販売先、販売方法
生まれた子犬を誰に譲渡するのか、どこで販売するのか大切な判断です。
多くのブリーダーは、インターネット(SNS、ブログ)を活用し、子犬販売・子犬の譲渡先を探します。 売れ残りを回避するため、ペットオークション市場やペットショップへ卸すと、譲渡価格は低くなります。

自分が運営するブログやサイトへ子犬情報を掲載する方が多いですが、より多くの人へ告知できる子犬販売の専門サイトがあります。掲載・販売手数料も無料がある一方、譲渡時に10%以上の手数料が発生するサイトもあるので、ブリーダー運営にあった販売方法の検討が重要です。
犬の犬舎ブリーダー dogoo.com(登録・手数料、無料)

犬のブリーダーは、儲かるか儲からないか

犬の生体販売業がブリーダーです。
誰もが儲かる仕事ではないです。それは他の仕事も同様です。 ブリーダー専業の方もいれば、副業やアルバイトをしながらブリーダーの方もいます。
どこまで自分でやるか。どこにお金をかけるか。いかに効率よく犬の世話ができるか。好きだからできる仕事ではないのが現実です。

犬のブリーダー繁殖業、注意点と具体的な数値データ

ダックス5匹の飼主 さん

動物取扱業の法令法律を管轄する環境省が、動物取扱業(ブリーダー業)の運営や飼育基準に関し、具体的な数値データを公表しています。
内容を簡単にまとめますが、犬のブリーダーになりたいと思い立った人には原文を必ず読んで欲しいです。 環境省 〜 動物取扱業における犬猫の飼養管理基準の解釈と運用指針

繁殖業、犬の注意点

その他、ブリーダー業に関して、施設・環境整備・従業員管理の項目も記載があります。

繁殖業、施設・環境や従業員の注意点

1飼育施設の大きさ(サイズ)
ブリーダー施設に備える設備。構造とサイズ(広さ)、犬の体長と必要な運動スペースの数値データ、犬に必要なケージ飼育のサイズ(床面積と高さ)
2飼育施設の管理
犬舎内の温度設定、臭気の基準、臭気防止方法、光環境 照明の時間管理
3動物の健康管理
年1回以上の健康診断、繁殖メスは繁殖適否の受信。繁殖実施状況記録台帳のサンプル、記入方法。
4従業員スタッフの管理と飼育頭数
スタッフ1人当たりの飼養頭数。従業員数と飼育頭数の計算方法。従業員の勤怠管理表サンプル。

ブリーダー繁殖家の費用や経費

ブリーダー歴だけは長い さん

犬のブリーダーしています。
毎年、利益は出ていますが、ごくわずかな金額です。(犬の世話、ブリーディングは真剣ですが)趣味と言われても反論できません。
利益が出ても、将来の病気や怪我に備える犬貯金に消え、ほとんど残りません。
生活費は、夫の収入がたよりです。

ブリーダー繁殖家の費用や経費

1食事、ワクチン・予防薬
食事、トイレシーツ代、ワクチン、フィラリア予防など。これは一般家庭の犬を飼うのと同様の費用がかかります。 犬を飼う初期費用、1年間にかかる料金と必要リスト
トリミング、爪切りは経費削減、自分でやります。
2交配代
我が家で管理する犬はメスだけです。交配相手のオス犬を管理するブリーダーさんに、交配料を渡します。3万〜5万円。
3健康診断・出産費用
毎年、健康診断をしています。複数頭いるので、ちょっと割引があります。 犬の定期健康診断の料金はいくら?
出産前エコー検査、レントゲン検査は合計1万円しないです。自宅出産なので、出産費用の負担はなし。難産で帝王切開になった場合、約10万円です。経験はないです。(貯金はしてます)
4人件費
我が家は家族で、犬の世話をしています。アルバイトやスタッフがいないので人件費は0円です。

人気犬種をブリーディングして、高額で譲渡すれば収益も上がるかもですが、私が扱う犬種は繁殖数も少なく、人気もマイナーです。
1人でも多くの人に犬を飼う幸せを知っていただけるのが、私の喜びなので続けられます。

ブリーダー業の収入、他の事業でもサービス提供

プードルのモカ@関東 さん

犬のブリーダー業で成功し、顧客の信頼が上がれば派生するサービス業でも収入を得る。

私の信頼しているブリーダーさんは、とても知識が豊富で人柄も良く、シツケや健康管理の質問も気軽にできます。回答も早く、的確なアドバイスで何度も助けられてます。今まで、3匹の犬を購入しました。
数名の友人を紹介し、同じブリーダーさんから犬を購入し、みな満足しています。

かつて、個人経営で専業の犬ブリーダーでした。
今でも、犬のブリーダー業がメインですが、ペット美容室、ペットホテル、簡単な訓練所も併設し、数名の従業員を雇う会社経営者です。 お客さんの要望に対応したら、あれもこれも事業が増えたと。長い付き合いで、うちはカットやホテルを利用しています。

ネットで「犬のブリーダーになりたい」と質問すると、「大変、好きだけじゃ無理、止めろ、知識なさすぎ」と反対意見が多いのが現実です。
好きなことで生計をたてるのは難しい。これはブリーダーに限った話ではありません。 犬が大好きで、専業ブリーダーで収入を得て生活する人もいます。
質問主さんが信頼できるブリーダーへ、知識と経験をつみ立派なブリーダーになるのを期待します。

就職先として、ブリーダーになりたいなら

あや さん

犬のブリーダーになるには、経験と勉強が必要です。
質問主さんは高校生?大学生でしょうか? 就職先として衝動的にブリーダー職を思いついたと・・・・

私が飼っている犬は、ブリーダーさんから直に購入しました。
そのブリーダーさんに決めるまで、何件もブリーダーさんを訪問し話を聞きました。
結果、犬の知識と経験が豊富と感じたブリーダーさんから子犬を購入しました。

どんな職業にも言えますが、いい加減な気持ちや勉強不足では商売が続きません。
ブリーダーは動物の命を扱う職業です。犬の生と死、病気や怪我、奇形や障がいに対処する覚悟はありますか?

本当にブリーダーになりたいなら、まず、同じ犬種を扱うブリーダーさんの元で下働き、犬種の特徴やブリーディング学を習得する。 犬ブリーダーの探し方、子犬の見つけ方
基礎知識と経験を得てから、ブリーダー業を始めるのをおススメします。