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Re: フロントラインを病院でまとめて処方してもらうこと

eos さん 2009/06/02(Tue) 04:47:27

なんだか病院Bが一方的に悪いようにされているのが気になります。

獣医師に関する法律について疎いのですが、フロントラインは動物医薬品ですから、獣医師の処方が必要ですよね。
処方が必要ということは診断が必要ということで、すなわちカルテなどにエビデンスを残す必要があるのではないでしょうか?
(少なくとも人間の医師はそのはずです。診察を省いて薬だけ貰いにくる患者は、通常は断られます)

そのときに、カルテはワンコ1匹1匹にあるわけですから、
「あわせてなんぼ」ということは基本的にできないのではないかと思います。
それぞれ「10kg未満用」を処方して実際には「20kg未満用」を分けて使うとしても、それを分けて渡すことまでが獣医師/薬剤師の義務かも知れません。処方というのは分量まで含めての処方ですからね。

そういう意味で、質問者さんからの情報だけでは単に利益云々とはいえなくて、むしろ獣医師としての義務を守ろうとしているともとれます。
もしかしたら病院Bの方が信用できるかもとすら思えます(判断は早計ですけどね)。

元の質問に戻ると、「次回からは1頭ずつのような事」を言われたときに、なぜ質問しなかったのでしょうか?
その場で聞けなかったのでしたら、今からでも遅くはありません。
今からでも病院Bに問い合わせてみてはいかがでしょうか?

疑問に思ったことはどんどん質問するという姿勢は、良い獣医師を育てるためにも、医師との信頼関係を醸成するためにも必要なことだと思います。
インフォームドコンセントは、医師は当然として、患者の方の姿勢も問われるものです。
もちろん回答に納得できなければ、セカンドオピニオンや病院を変えることもありだと思いますが。

Re: フロントラインを病院でまとめて処方してもらうこと

恵子 さん 2009/06/02(Tue) 14:01:28

「EOS」さんが仰るように、動物病院の決定などについて質問や疑問があれば、後日他人や掲示板で訊くよりもその場で訊いておいた方があらゆる観点から患者犬にとって・その飼い主にとってベストです。「先生」である獣医師の考え方や決定を素人が「問う」という意味ではなく、お世話になっている者として・患者犬のことを考える飼い主=責任者として「教えて頂く」ことなので、遠慮する理由もないのではないでしょうか。

そしてその動物病院の答えに満足できなかったり説明を嫌がられたりしたら、初診料千何百円だけ新たに払って別の動物病院へ行けばいいのではないでしょうか。
掲示板などで質問しても当然いいのですが、動物病院と話した後に掲示板に来た方がそれぞれからもらった答えの捉え方を混乱することなく決められます。
『動物病院に質問せず全ての疑問をインターネットに』というのも選択の一つですが、逆に混乱したり分かったつもりで勘違いしたりする危険性があります。

【処方】
フロントラインに似たノミ・ダニ駆除スポット・オン製剤はホーム・センターやペット用品店で売っていますが、フロントラインとの違い及びフロントラインが動物病院からしか手に入らない理由は詳しく分かりませんので、何とも言えません。

しかしこんな経験があります:
今住んでいる県に引っ越して最初に行った大きくて有名な動物病院でフィラリア予防薬を出してもらった時ですが、時期は時期で他の飼い主達も同じ物を出してもらっていました。犬の体重に合わせて例えば何mgの錠剤を何錠とかではなく、大きい錠剤を半分に割った物...1/4に割った物...半分+1/4錠...一錠+何分の一に割った物...手で割って半透明の小袋に小分けされた状態で複数の患者犬飼い主に渡されていました。

商品名は錠剤にも明細書にも記載がなかったので、動物病院から教えてもらって、後日メーカーに「大きい錠剤しか存在しないのでしょうか。体重別の物が製造されておらず、体重に合う量にする為に大きい錠剤を割って小分けして動物病院が処方するものでしょうか。」と問い合わせました。最初に電話に出た方は話の意味が分からなかったぐらい驚いていましたが、詳しく調べた後に折り返し電話してくれるとのことでした。

最終的な答えは、「現状では珍しい訳ではない。専門家が適切な量になるように小分けしてくれているので心配ないでしょう。」とのことでした...が、動物病院にも国内メーカー/メーカーの国内支店に呆れて、その翌月以降我が家で使う分だけ渡米時に自分で購入して入国時にきちんと申告して許可をもらって、飲ませるようにしています。


「動物病院A」もちゃんとした動物病院だったのであればその「体重20kg未満用を体重10kg未満二頭分として使う」という決定 と 「動物病院B」の「二頭には体重10kg未満用を二本でなければいけない」という拘りとの違いは、本当は何でしょうかね。

患者犬の健康に関わる重大な理由があれば「獣医師としての義務を守ろうとしている」と私も思います。一方、極端な例や漠然とした話ではなく、今回の件に限って患者犬の健康を損なう危険性がないのであれば、「ゆめこ」さんも仰ったことが理由だと私は思います。

次回動物病院へ行った時に信用している獣医の先生に話してそのご意見を聞こうと思います。

Re: フロントラインを病院でまとめて処方してもらうこと

eos さん 2009/06/02(Tue) 22:13:20

まず一般論からですが、人用の薬でも、医師や薬剤師は製薬会社の製品をそのまま出すだけでなく、
症状や体調、体質、体重、効果、副作用によって量を調節することはよくあります。
薬の効果と副作用による他臓器への影響のバランスをとりながら、通常の半分から始めたりするわけです。
その際に錠剤を半分にして提供することもあります。

また、それとは別に嚥下障害がある場合には錠剤を粉砕して粉にすることもありますし、
必要ならカプセルから中身を出して調剤することもあります。
逆に粉が飲みにくい場合にはゼリーに混ぜて飲ませるような製品も売られています。

これらは父の介護の中で、どれも経験したことがあるものばかりです。
動物が相手の場合もそれは同じで、実際に私もワンコが幼犬の頃に駆虫薬を錠剤の半分で出されたことがあります。
もちろん私も薬の名前は確認しました。

残った分を別の患者さんに利用することがあるのかどうか、それは分かりません。
しかし、たとえば空気に触れると薬効が落ちるということなどがなければ、
利用することがあっても不思議ではないと思います。

恵子さんがなぜ「動物病院にも国内メーカー/メーカーの国内支店に呆れ」たのかは分かりませんが、
フィラリア予防薬を分割して提供するのは、まさに質問者さんが病院Bに求めたことと同じではないでしょうか?
たまたま同じ飼い主さんの2ワン相手に分割するのと、違う飼い主さんのワンコと分割するのとの
違いでしかありませんよね。

#私が呆れるとしたら、薬名を先に提示しない(獣医師)、中途半端な回答(製薬会社)かな。

錠剤や粉薬なら分割して提供するのも楽ですが、フロントラインとなると液体ですから、
分割した後、別の容器に移し替えて提供する必要があります。
通常はそのような容器のストックはないでしょうし(これは想像)、
かえって手間とコストがかかってしまうように思います。

したがって獣医師側で分割するのは現実的ではなく、飼い主さんにまとめて渡すことになりますが、
それでは獣医師としての責務を果たしていないと考えることもできるかと思うのです。
なんとなれば、ちゃんと処方したことになりませんから。

それを四角四面の石頭(笑)ととるか、獣医師として責任感の強い人ととるか、
それは人それぞれで、良いとか悪いとかは一概に言えないと思っています。
もちろん単に利益だけを考えている可能性は否定しませんが、
今ある情報だけでは、そこまでは言えないのではないかと思っています。

余談ですが、動物の医薬品と医薬部外品の定義の違いは人と同じです。
厳密には牛や豚のように、いづれ人の口に入るものについては、基準の違いはあるようですが。
法律も同じ薬事法。違うのは管轄が厚生労働省ではなく農林水産省ということだけです。
面白いことに「動物が相手の場合は、厚生労働省令を農林水産省令、厚生労働大臣を農林水産大臣、
人を動物...etcetc と読み替えてこの法律を使え」のようなことが薬事法の第八十三条に載っています。
長くなってしまいました。ごめんなさい。