ペット保険の告知義務を違反し、嘘の告知で保険加入する方法はある？
持病や既往症を隠し、治療中や通院歴の偽申請はどこまでバレない？ベストアンサーを見る

【状況と今の対処】 質問者：mirmirさん

現在、トイプードル（1歳6ヶ月）を飼っています。
病院で健康診断の結果「膝蓋骨内方脱臼グレード2、環軸椎亜脱臼ぎみ」が判明しました。

先生から「早めの手術」を薦められ、手術費用は両足で約30万円の見積りです。
ペット保険に加入してないので全額自己負担ですが、治療中でも加入できるペット保険はありますか？
病気が判明した後、持病があっても入りやすい保険はないでしょうか？
告知義務はどこまでするか、嘘や偽の違反はどこまでバレないのか。環軸椎亜脱臼も、手術をする必要性があり心配です。

愛犬に突然の病気告知で気が動転し、ペット保険への加入希望も理解します。
が、持病がある犬、病気や治療中の犬、ペット保険の加入はほぼ無理です。

1持病あり・治療中でも入れるペット保険

治療中の病気や怪我がある犬は、基本的にペット保険に加入できません。 *1
ただ、持病や通院歴がある犬もペット保険に加入できるのは「特定傷病除外特約」 *2 を取り扱うペット保険です。

特定傷病除外特約とは、治療中の疾病を補償対象から除外するペット保険契約です。
除外されたケガや病気の治療費は、一切支払われないので、持病や治療中の補償にはペット保険を使えません。が、将来、違う病気には、医療補償として使えるペット保険です。

特約の設定・保険メニューのカスタマイズは保険会社によって様々です。各保険会社へ問い合わせください。 ペット保険の全17社の一覧リスト

2嘘の告知義務違反はどこまでバレない？

告知義務で病気を隠した違反はバレる。
数十万円のペット治療費を手に入れるため、犯罪者になりますか？

嘘・偽りの情報をペット保険会社へ提出は、法的な問題を引き起こす。
訴えられたら保険詐欺は重罪で、厳しい罰則が科されます。ペット治療費を不法に入手するのが、このリスクに見合うでしょうか？
過去には、虚偽申請によるペット保険金詐欺で動物病院の院長が逮捕されました。 *3

3待機期間の存在

ペット保険には「待機期間」があります。
保険に加入してから、病気は「1ヵ月」・ガンなら「数ヵ月」ほど「待機期間中」に病院で治療しても補償対象外です。

病気は一刻も早い治療が望まれます。保険の補償期間外だから、治療を遅らせるのでしょうか？早めに治療したら治ったのに、その遅れがペットの命を危険にする可能性があります。

4告知ばれずに、保険へ加入できても。。。

ペット保険へ新規加入時「告知義務に嘘ついて既往症や通院歴がばれなかった」としても、保険金（補償金）の支払い時に、新規加入とは別審査で嘘告知がばれる可能性があります。

ペット保険会社から動物病院へ問い合わせがあれば、動物病院はペット保険会社へ全面協力するでしょう。保険会社から詐欺罪で刑事事件に訴えられるし、他の患者さんに迷惑かかるので、告知義務を偽証した人物の協力はゼロです。

虚偽の情報を提供した場合、保険契約の無効、保険金の支払い拒否、支払った保険のかけ金も返還されません。

冷静になって考えると、ペット保険の告知に嘘ついてばれずに保険に加入する行為は、リスクが高いだけでメリットは少ないです。
どうにか治療費のお金を工面し、迅速に犬にあった治療をしてください。　

*1・保険金をお支払いできない主な場合
加入前からの病気やケガ、歯科治療、ワクチン接種・健康診断など、保険金をお支払いできない場合があります。
引用元: au損害保険のペット保険

*2・条件付きで審査が通る場合
アニコム損保では「特定傷病除外特約」としています。この特約をつければ保険に加入することはできますが、特約上指定されたケガや病気の診療費は、保険金の支払対象外となります。
引用元: アニコム損害保険会社

*3・ペット保険金詐欺:動物病院の院長逮捕　滋賀・草津
ペットがけがをした際などに支払われるペット保険金をだまし取ったとして、滋賀県警草津署は〜（中略）〜虚偽の申請を東京都内の保険会社に行い、保険料２８万８０００円をだまし取った〜（中略）〜草津署は飼い主も詐欺行為を認識していた疑いがあるとして
引用元: http://mainichi.jp/select/news/20131120k0000e040187000c.html (リンク切れ) 毎日新聞　2013年11月20日

ペット保険に加入できるか、できないかは、各保険会社が判断します。
質問主さんの犬は、保険に加入できる可能性はゼロではありません。

しかし、審査の結果、保険の加入を認められても、特約「特定傷病除外特約（入る前の病気やケガは補償対象外）」のため、持病の手術・治療・通院について、ペット保険で補償先を探すのは断念しましょう。

今回の病気以外で、保険の補償を検討するなら、ペット保険会社は17社あります。事情を説明し、各社に問い合わせるのが良いでしょう。ペット保険の選び方、全17社の比較リスト

お気持ちは理解できますが、犬に病気があるのに告知義務で嘘をつきペット保険の加入は無理です。
ペット保険はあきらめる。が、飼い主としてできることがあります。

• 遺伝性疾患なので、繁殖者（ブリーダー）または販売者（ペットショップ）に請求する。子犬販売時に保証がない、保証期間がすぎている等の理由でダメ元ですが。。。
• 親犬や親戚犬に遺伝疾患を伝え、「繁殖防止」を告知する。
• 脱臼の手術と一緒に、避妊手術もする。不意な繁殖を防ぐ。犬の避妊手術メリットとデメリット、する必要ない？
• ペット保険をあきらめ、ペット貯金を始める。　ペット保険とペット貯金、どっちがいい？お得は

環軸椎亜脱臼は、頭というよりは首ですね。
パテラが直接の原因で、死ぬことはありませんが、環椎と軸椎は命に関わります。
いったん発症すると、かなりの確率で犬の生命にかかわるし、手術が成功しても回復にはとても時間がかかります。

病気がある犬・治療中の犬は、保険契約できません。
そもそも保険は、病気が判明してから、加入するものではありません。

保険会社も商売です。 人間の保険よりは加入調査がゆるい？入りやすい？と考えがちですが、多くのペット保険会社は、大手損害保険会社の子会社かグループ会社です。 嘘をついて保険に入れても、保険金を申請するさいどのペット保険会社も調査部門があります。

私が犬のペット保険へ加入するさい、複数のペット保険を比較しました。
すべてが加入に「犬の健康体」が必須条件です。ペット保険の補償対象・引受条件は、加入後に発生した場合に限定です。

ペット保険へ加入は断念しますが、ほんとうにペット保険がいるのか？必要か？
今後の治療や動物病院へ支払う金額、通院する頻度、いま一度、考え直すと適したアイディアがみつかります。なかには「ペット保険はいらない」と結論する飼い主さんもいます。　ペット保険いる？いらない？必要ない条件や目安は？