子犬の社会化、時期や注意点.... (1/2)
犬の社会化に大事なのは 月湖 さん
なぜ『犬の社会性は、時期がすべて』と、断言できるのですか?
私の経験上、犬の社会化に大事なのは、時期ではなくて「多くのワンコや人とたくさん遊ぶ」でした。
うちは3匹の大型犬を飼っています。
最初の子が散歩デビューしたのは生後4ヵ月半、2番目の子は訳ありの子を引き取り前の飼い主さんのもとでは散歩させてもらってなかったので、生後7ヶ月から散歩をはじめました。
3匹目は3ヶ月と1週間で散歩デビューできたので早い方だと思います。
でもどの犬も3回のワクチンが終わってからの散歩デビューですが、社会性には何ら問題なく、全員、犬好き人好きだし、特に一番散歩デビューの遅かった2番目の子が実は一番社会性があります。
ただうちはワクチンが済んで散歩出来るようになってから、週に1回だけワンコの集まる場所へ行き時間が許す限り他のワンコと遊ばせました。それ以外の毎日の散歩は仕事の都合などで早朝だったり夜中だったりしたのであんまりほかのワンコや人には会えません。
私の経験では、ワンコの社会化に始めた時期は、関係ありませんでした。
犬の社会性は、個体によって違います aito さん
犬の社会性は、個体によって違います。始める時期について、あくまで一般的な話です。
そしてその後の犬の環境によって、順応性、適合性、社交性も違ってくるのは当然です。
しかし社会性をうまく身につけさせるのに、重要な時期はまさに幼犬の時期が一番なのです。それと大型犬と小型犬では、社会化が違ってきます。
大型犬はその身体の大きさから、人間にも犬にも危なくないように、おとなしい個体をのこせるように、ブリーディングしてきました。そのため大型犬は成長しても、幼児性が完全に抜け切らないようになっています。
小型犬は半年、1年をすぎるころから、精神的に自立していくようになります。
ですから大型犬の場合、多少は社会性の実施を遅らせても、その後のケアがよければ問題は少ないです。もちろんこれも個体差があり、全部の大型犬がそうだとはいえないでしょう。
犬の躾をしていく時、大切な一つは、自分と自分の犬の個性にあった、方法を探り出すことです。
これはまさに個別に違うので、飼主は柔軟に考えて色々行うということがいいのでしょう。
ただ社会性といえば、犬にとって生存と同じくらい大切な事です。
小さな生まれたばかり幼犬の頃から、人間に触れるのが最も効果があるのです。
最近、無理なブリーディングで、そもそもの性格が強くなってきている犬が多いと聞きます。
そして生まれて直ぐに色々と人間に触ってもらうとか、人と遊ぶとか、自動車の音をきくとか、経験をつんでいない、子犬が多いです。
そういった犬の場合、社会化の時期を後にずらすということは、後で非常な困難が待っている可能性も強いでしょう。
全てが理想通りすることは、多くの人が無理な現実があります。しかし犬が生きていくため社会性を身に付けさせる努力はしたいと思います。
そして、月湖さんの場合、3匹の犬ということがあります。
最初の1頭は違うでしょうが、あとの子たちは先住犬がいるわけで、お散歩ということをしなくても、犬に接触させる事が出来ます。
1頭で飼うこととは、決定的に環境が違います。(うらやましいです)
早い時期の社会化と、健康や安全のリスク ぼけナス さん
「早い時期の社会化と、健康や安全のリスク」子犬にとって何が大事なのか。
感染症を第1に考えた場合には完璧なワクチン接種が完了するまでは外出しないのが鉄則ですが、子犬が無菌室にいて、子犬と接触する人間が完全に消毒されていない限り、感染症の危険は無くならないのでは無いでしょうか?
犬の脳細胞が無制限に発達するのは10週齢程で、成熟しない細胞(未発達)の死滅の完了は3〜4カ月齢で終わるそうです。
また、この時期の経験は脳に直接刻み込まれ、これ以降に体験することがらは学ぶ事は出来ても深く刻み込まれることはなく更新が必要であるそうです。
脳の発達にはより多くの刺激を受ける方が良いそうです。
他の犬や外界との接触は程度の問題(直接的な接触)もありますが、犬の脳の発達には必要なことだと思われます。
このことは獣医学医者のジョエル・ドゥハッスが著書で言っています。
また、訓練士の立場から藤井聡氏は社会性取得の為、ワクチン接種前の外界との遮断に疑問を持っている方も居られます。
ですから、注意は必要でしょうが、外界との接触に余り神経質になる必要は無いのではないでしょうか? 子犬の散歩はいつから始める?
社会化の時期について検証結果 つちのこ さん
この社会化の時期についての疑問について、検証結果は
『The Domestic Dog its evolution, behavior and interaction with people(犬の進化 行動 人との関係)』
という本の中で研究者達のリポート、実験結果など科学的な観点から書かれています。興味があれば検索し学術書レポートをお読みになってみてください。「The Domestic Dog〜」をgoogleで検索する
犬の安全リスクを侵してまでする社会化? 月湖さん
返信ありがとうございます。でもどうも完全には納得できないです。
その実験や検証とか科学的な方面から言われても、実際の経験として自分の愛犬だけでなく、一緒に遊ぶ友達ワンコたちも大半は3回目のワクチン終了後から、散歩を始めて他のワンコなどとの接触を持つようにしています。
その中には小型犬も多いし、1頭飼いの子がほとんどですがみんな社会性のキチンと出来たよい子ばかりです。
それと書き忘れましたが、うちの3匹は大型犬ですがけっして世間一般で「飼いやすい」「大人しい」と認識されている犬種ではないです。
どちらかと言えば「扱いにくい」「躾を間違えば危険」と言われるタイプの犬種です。
ですからaitoさんの言うタイプの大型犬には該当しません。
多頭飼育で社会性が出来やすい環境は、当っているかもしれませんが。
私の考えは、実験結果も理屈として理解は出来ますが、犬の安全リスクを侵してまでする必要を感じません。
そのリスクによってパルボやジステンバーなどに感染したとき、苦しむのは犬です。
飼主の責任で行ったことが飼主に返っていくならばそれは人の勝手だけど、飼主の責任で行ったことが犬に跳ね返っていくのは私は望みません。
ご紹介くださった学術書に興味がありますので、機会があったら読んでみようと思います。
どうもありがとうございます。