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RE:遺伝疾患の犬を、交配・繁殖するか悩む

りん さん

みなさんと同じく、繁殖には反対です。
犬関係の仕事をしている妹の職場には、毎年かなりの数の捨て犬があります。
捨てられるのは雑種ではなく人気のダックス・ちわわ・ヨーキー・パピヨンなど等‥純血種の子達です。
犯人は心無いブリーダーと思われます。

発育の悪い子、何らかの疾患を持った子、健康でも商品価値の低いと判断された子から捨てられる様です‥中には発見される前に力尽きてしまう子も‥本当にひどい話です。
いつも保健所へ連れて行かれないよう必死で里親を探してます。
ちょうど一年前にダックスとヨーキー4匹が捨てられ、そのうちのヨーキー1匹を知り合いが育ててくれることになりました。
初めはすくすく育ってる様に思いましたが、半年後、先天性の心疾患による発作を起こすようになり、一時は生死を彷徨う事もありました。

今は少しずつ回復してますが、前足はまったく動かず、あんなに元気に走り回ってた子が寝たきりです‥。
ラブコッカーさん、おそらくあなたや私の知り合いの様に疾患があっても愛情と責任をもって育ててくれる方はいるでしょう。
でも、病気と闘っている我が子になにもしてあげれない悲しさを知ってる筈のあなたが、目の前にいる我が子と同じ苦しみを背負う可能性があるのを知ってて繁殖できますか?
心優しい飼い主さんに、あなたと同じ悲しみを与えるのですか?

逆に、障害が出るとわっかている子の里親になる事を想像して下さい。
その子はあなたのコッカーちゃんとは何のつながりもない子で、先天性の疾患を持っている‥何の躊躇いもなく、喜んで家族に迎えれますか?
疾患が遺伝する事を知りながら繁殖した飼い主さんをどう思いますか?

きつい言い方してごめんなさい。
毎年、毎年、不幸な子見てるし、病気の我が子を愛するが故に何も出来ない自分を責めてしまっている知り合いがいるのでつい‥。
でも、本当はラブコッカーさん自身が一番分かってますよね。
分かってても踏ん切りがつかない弱い自分の背中を押して欲しいだけですよね。

だって病気を抱えた我が子と共に戦ってる、心優しい飼い主さんですもの。
もし出来る事なら、そのコッカーちゃんへの愛情を少し他の子にも向けてあげて下さい。
障害がある子でも育てる気持ちがあるなら、すでにこの世に生み出されて引き取り手のない子を助けてあげて下さい。
なんて勝手なお願いをして、すみません。
ラブコッカーさん、愛犬家として、あなたの勇気ある決断を応援してます。

RE:遺伝疾患の犬を、交配・繁殖するか悩む

・・・ さん

やめたほうがいいでしょうね。

たとえ、あなたの犬が「外見的/性格的にスタンダードにかなっているから繁殖させよう」と思ってもさらに最後の関門があるんですよ。
それが遺伝病の検査。日本ならば、最低でもCHD、PRAに関しては調べるべきでしょうね。それが通らなければきっぱり諦める。
それが良い繁殖者であり、繁殖者の責任でもあるとは思いませんか? まずはそういったことを何も考えずに純血種の繁殖を行なおうとされていた状態に苦言を申し上げたいですけどね。

問題の遺伝病に関していうなら、JKCはすべての遺伝病に関して無管理ですよ。
CHDもPRAもあのゴエモンくんのかかったCLも。そういった体に痛みがあったり、不自由になったり、短命であったりする遺伝病を持っている人が繁殖した〜いと言い出した時、どう思います?
ドライアイだって同じことだとは思いませんか?(ちなみにCHD、PRA、CL共にEコッカーに遺伝病として認められています。知ってますよね?)まさか、症状が軽いからいいでしょ。とか思ってますか?
そう思うなら、なぜAKCではドライアイを繁殖禁忌にしているのか調べてみましたか?

それにですね、繁殖は飼い主側の楽しみですよね。犬にとってはどうなんでしょう? 犬は繁殖したがっているのでしょうか? 私は疑問です。
そんなことより、まずドライアイになったコッカーちゃんのことを考えるべきではありませんか? 本来遺伝病として持たなければすることもなかった点眼薬を毎日毎日点眼して…薬を体に入れ続ける。免疫抑制剤には感染症に罹りやすくなるという副作用があるのはご存じですよね? 感染症といったらたくさんありますよね。
そういうモノへの免疫力が落ちるんですよね。もちろん、繁殖させた時の遺伝病と一緒で、必ずしも副作用が出るとは限りませんけどね。この状態は繁殖させることのできる、健康な状態と言えるのでしょうか? どう思います? 

気持の整理が…とおっしゃっているということは、本当は繁殖してはいけないのだ、ということが頭では理解していらっしゃるんだと思います。
もう、純血種の繁殖はすべて知識あるきちんとした繁殖者にまかせましょうよ。遺伝病も調べ、スタンダードにかなっている純血種のきちんと理由のある繁殖…。そうしないと素人繁殖者も悪徳繁殖者もいなくならないんですよ。
ひいては不幸で可哀想な、痛みに耐え、短命に死んでいく犬達も減らないんです。

諦めがつかない…というならコッカーちゃんを去勢してしまうのも手ですよ。
その瞬間は後悔したとしても、スッパリあきらめられて、スッキリしますよ。
いや、繁殖する!というなら、仔犬はすべて自分が育てるべきでしょうね。それが責任というものはありませんか?

ありがとうございます。

ラブ・コッカー さん

こんばんは。たくさんのレス有難うございます。
皆さんが、真剣に考えてご意見くださったおかげで私の気持ちもようやく固まりました。

皆さんのおっしゃる通り繁殖は当然するべきでないと十分分かっていながら、娘可愛さ、孫を見る楽しみを捨てきれず誰かに「やめなさい」と背中を押して欲しかった自分に気づくことができました。

我家のEコッカーは、展覧会でも有名な某ブリーダーの犬舎出身です。スタンダードを含め、ブリーディングポリシーをうたっている専門家が産ませたコです。
その専門家の犬が遺伝疾患を持っているのですから、素人繁殖がいかに大きなリスクをもつかは充分わかっているつもりでした。
個人的に信頼しているブリーダーさんに問い合わせたところ、いくら健康な犬どうしの交配でも可能性はゼロにならないし、ようは、貴方がどこまで犬の生涯の責任を持てるかだよ・・という意見をいただきました。

彩さんの事例のようなことを望み、又、希望することで、私は孫が抱けるんじゃないかと自分に必死で説得していたと思います。

まさに、天使と悪魔の対決が心の中であったと感じます。
でも、皆さんのご意見をよみ、諦める決心をつけることができました。
私はやっぱり娘が可愛いし、だからこそ、このコの子どもを不幸にはしたくありません。
私の手で遺伝疾患を持ったコッカーを増やしたくはありませんし、大好きな犬種だからこそ諦めたいと思います。

みなさんの心からのご意見に感謝します。
ありがとうございました。
これから繁殖を考えていらっしゃる方にも、私の悩みが少しでも参考になればと思います。