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RE:遺伝疾患の犬を、交配・繁殖するか悩む

通りすがり さん

うちはMダックスが3匹います。全て♂です。
最初に来たコは先天性の心疾患と先天性の口蓋裂を患っています。
ペットショップで購入しました。

はっきり言わせていただきます! 繁殖はやめて下さい!!これ以上不幸なコを増やさないで下さい!
疾患のあるコを育てるのは大変です。
お金もかかります。
普通のコよりも生きられない確立は極めて高いのです。
人間のエゴや金儲けで生まれてきたコ達は苦しんでいます!
ですから絶対にやめて下さい。

RE:遺伝疾患の犬を、交配・繁殖するか悩む

彩 さん

このサイトでの交配についての相談で、私が書き込みを行なうと…かなり高い確率で相談そのものを御本人さんに削除されてしまうので…書き込むかどうか悩んだのですが…参考程度に読んで下されば…と思い書き込みます。

私の知り合いの犬は一般生活をしていくのにはどちらかと言えば不自由は無い範囲らしいのですが、外見はそれだと誰が見ても判る遺伝疾患を持っています。
その犬は一般繁殖者から譲り受けた子で両親犬は共に健康らしいですが、その知り合いの犬も含め、兄弟犬5匹の内、4匹に同じ症状が出ています。
2ヶ月過ぎに新しい家族として迎え入れられた子達に疾患の症状が出始めたのは各兄弟達ともに生後5ヶ月を過ぎたあたりからで、その事は各仔犬を迎えた飼い主さんがお伝えした為、親犬の飼い主さんは全て御存知なのだそうです。

「両親が健康なので大丈夫だと思っていた、申し訳ない」という謝罪もあったそうです。
私はこの親犬の飼い主と疾患を持った兄弟達は(疾患を持って産まれた事は不幸かもしれませんが)大変運が良かったと思います。
なぜならこの疾患を持った子犬達を迎えた飼い主さん達は自分の犬の病気が良くなる方向に金や労力を注ぐ事はしても、誰一人「こんな犬ならいらない」とも。
「犬を迎える為に払った金を返せ」とも。
親犬の飼い主さんに病気の事を伝えはしても(←これは知り合い曰く、もう同じ両親からの交配でこれ以上こういう子達を産ませて欲しくない…という意味を込めてお伝えしたそうです)責めたりはしていないらしいからです。

私はこの疾患持ちの仔犬の飼い主の知り合いなので当然実際に犬を見ています。
何度も言いますが、「ぱっ」と見でも「あれ?病気なんじゃないの?」と判る感じの症状です。
やはり散歩で逢う人、逢う人に指摘される為、うんざりする事もあるそうですよ。
画期的な対応策が無い疾患のくせに症状は軽い時もあれば、重い時もあり…そんな時に苦しんでいる自分の犬の姿を見ているしか出来ない自分が情けなく、辛くて泣けてくる事もあるそうです。

「もう少し親犬の飼い主を責めてもいいんじゃないの?」と知り合いに言った事もありますが…実はこの兄弟犬の飼い主さん達は(疾患が出なかった子も含め)5人共、この子犬達が縁で知り合い、其々の犬に疾患が出た時に話し合ったのだそうです。
その結果は…「親犬の飼い主さんに「ごめんなさい」と言われても病気が治る訳ではない。

自分達は犬に対し「だったらいらない」という気は勿論ないし、そもそも謝罪と言っても犬を引き取ってほしい訳でもなければ、金を返して欲しい訳でもない。それならばそんな事に労力を使わずに病気と向き合って、良い解決方法が無いか情報を交換し合う方がお互いの犬の為になるのではないか?只。正直なトコロは症状に苦しむ自分の犬を見ているのは辛いからこういう子が増えないように親犬の飼い主にお伝えするのは必要かな」…となったのだそうです。

…自分の知り合いですが…既得なヤツで既得な話だと思います。
この犬達は本当に幸せで、結果としては大変稀な結果だと思いますが、こういう事も起こり得るようです。
只、この話には後日談があって…こういう人達の考えの元に良い方向に収まったように感じられる事は…それを受けた人の行いによって最終的に不幸を増やす原因にもなるのではないかと最近思います。

実は…産まれた仔犬の殆どに疾患が出た事を知っていながら…又、この親犬の飼い主さんは母犬の方の交配(父は別の犬)を行なったのだそうです。
私は他人事ながら激昂しておりますが、知り合いの方は「愛犬の子とはいえ、手元で実際に(疾患の)症状を見ている訳ではないし、私ら飼い主達から責められる等の精神的苦痛も受けてないから辛さが判らないだけなんだと思う。
忠告が無駄になっちゃったのは残念だけど…そもそも交配の決定権はその犬の飼い主にあるし、両親共同じにしなかったのは一応の配慮なんだと思うよ。」と苦笑いしていました。

一瞬「お人良し過ぎ」と思ったのですが…よくよく聞いてみると…
「自分が「この子がいい」と思ったから迎えたのであって、迎えた以上は全身全霊を掛けてその子を守るが、自分が守れる守備範囲はそこまで。出逢わせてくれた礼を込めて疾患の事をお伝えするに留めたが、父違いの兄弟犬を「兄弟」と言って引き取る(多頭飼いする)気が無い以上。
ここからの先の責任は親犬の飼い主と今後産まれる子の飼い主の守備範囲。だからそこでどれだけの事が発生しようが知った事ではない」という事なのだそうです…。


話がかなり脱線気味で申し訳ないですが…
Yuさんが例に挙げている理想の展開や、例え遺伝疾患を持っていたとしても親犬の飼い主さんが…不義理さえ行なわなければ私の知り合いの犬のような展開も…交配を行なった結果の中にあります。
知り合いの言葉を借りるのであれば、例え疾患が出た事で飼い主に罵倒されようが、仔犬を返す、もしくは金を返せと言われようが…交配を行なった結果全てを自分の守備範囲に収められる方なのであれば、交配されてもいいのではないかと私は思います。

交配しなければ後々になって「交配しなくて良かった」と思う事もあれば「交配しとけば良かった」と思う事もあるでしょう。
すればしたで「して良かった」と思う事もあれば「しなければ良かった」と思う事もあると思います。
何れを選択しても…結果は複数パターンあるのに最良の結果はひとつしかないのですから後悔は付き物だと思います。
どうか自分が後悔しない(もしくは少ない)と思われる道を選択して下さい。

Beeさんへ…

彩 さん

一般繁殖に対し、肯定派がいないのはどうしてだと思いますか?
交配の悩みに対し、他人でしかも面識のない人間なのだから「頑張って!」とか「可愛い子犬が産まれるといいですね」と書いた方がお互い気分良く済みますよね?
でもここの皆さんそれをしないですよね?
どうしてだと思われますか?・・・・答えはそこにあると思いますよ。