飼い犬が、人や他の犬を噛みつき怪我させた保険、ペット傷害保険はどこがいいですか？
被害者へ補償金を支払う損害賠償保険、保険の選び方、おすすめの保険プランなどアドバイスを願います。

【状況と今の対処】

我が家に、日本犬ミックス（メス）がいます。
人や犬を噛んで怪我させる、もしもの備えにペット保険（損害賠償）どれがいいか検討しています。

知人のペット保険は月々数百円の掛け金で、最高7000万円の補償です。
補償金はいくら必要か？何を基準に保険を選べば良いですか？
「ウチの犬、ひょっとしたら人を噛み怪我させ、加害者になるかも？」と悩んでます。加害者としてペット保険の選び方を教えてください。

飼い犬が人や他の犬を噛んで怪我をさせた、犬がペットショップで走り回り商品を破損した、犬が人に飛びつきカメラや高級時計を壊した...など。

ペットの傷害事件や事故に、飼い主（加害者）が被害者へ補償する保険は「個人賠償責任保険」です。
「個人賠償責任保険」の種類、加入方法は4つあります。

個人賠償責任保険へ加入する4種類

1. 自動車保険や火災保険を見直す、すでに加入済み？
2. ペット保険の特約で追加契約
3. クレジットカードの付加サービス、傷害保険プランを追加契約
4. 傷害保険（損害保険会社）に新規加入

4つの個人賠償責任保険を比較、メリットとデメリット

1自動車保険・火災保険を見直す

いま、契約している損害保険（自動車保険、火災保険、地震保険...）に、個人賠償責任保険の有無を見直します。

多くの損害保険に、個人賠償責任保険も付帯されています。
自動車保険、自宅の火災・地震保険、賃貸の方は不動産で部屋を借りるとき時に火災保険...損害保険会社との契約に「個人賠償責任保険」も含まれ、ペットが人を噛んだ、怪我させた、物を壊したときに、補償対象の保険が多いので保険契約書を確認します。

もし「個人賠償責任保険」が未契約の場合、数百円で追加契約できるので、保険会社か保険代理店にご相談ください。

・メリットとデメリット：新たな負担金0円。自動車保険、火災保険がメインのため、付帯する個人賠償責任保険について補償範囲や内容の説明不足ぎみ。
・保険の提供会社： ソニー損保（人賠償特約）、損保ジャパン（The 家財の保険）他

2ペット保険に特約として追加

ペット保険に特約「個人賠償責任保険」を追加加入する。ペット保険どこがいい？選び方 17社の比較一覧リスト

・メリットとデメリット：追加の保険料金は数百円。ペット保険の加入が必須条件。「示談交渉なし」が多い。
・保険の提供会社： アイペット損害保険（ペット賠償責任特約）、アニコム損害保険（ペット賠償責任特約）他

3クレジットカード　傷害保険プランを追加

クレジットカードに付帯する個人賠償責任保険の有料サービスです。クレジットカードを作り、入会後に保険プランを追加し加入します。

・メリットとデメリット：保険料金は数百円と安い。クレジットカードの会員が条件。
・保険の提供会社： 三井住友カード（賠償責任重視コース）、NICOSカード（ハンディー保険）他

4傷害保険に新規加入

損害保険会社（または保険代理業者）が販売する「個人賠償責任保険」に新規加入する。

・メリットとデメリット：保険料金は数百円〜数千円と幅がある。「個人賠償責任保険」だけ加入できる保険は少ない。安い保険は、銀行口座の開設やネットサービス利用が条件。
・保険の提供会社： PayPayほけん（ペット飼い主さん保険プラン）他

傷害保険の選び方、注意する点

補償金額は1千万〜1億円、月々の支配額が数百円、保険を比較すると金額に目が留まります。
重要項目の１つが「示談交渉サービス」です。
示談交渉サービスとは、怪我をさせた飼い主に代わり、弁護士が代理で被害者と交渉します。弁護士特約とも呼ばれる。

事故後、加害者が独断で被害者と交渉し、合意できても、保険会社は補償金を払いません。
加害者は保険会社と相談しながら、被害者と交渉する必要があります。

示談交渉サービスがある契約の場合、被害者との交渉は弁護士に一任します。
被害者に交渉する必要はありません。どの範囲（治療費、通院費、慰謝料）を補償するのか、補償する金額はいくらか、弁護士が交渉します。「示談交渉サービス」を追加をお薦めします。

飼い犬が他人に噛みついたり、他の犬を噛んで怪我させて、加害者になったとき補償金額はどれぐらい必要か？
慰謝料、補償金、賠償金は以下の範囲です。

犬が噛んで怪我させた、必要な補償金額はいくら？

• 犬を噛んで怪我、かみ殺す：数万円〜数十万円
• 人を噛んだり倒したりして、怪我させたら：数万円〜数千万円
• 人の殺傷事件：数千万円〜1億円以上

我が家は小型犬なので、噛み殺す可能性は低いですが、突然、飛び出し相手が転倒し、大怪我させる危険はあります。
過去に加入したペット傷害保険の補償額が低かったので、保険を乗り換えました。 怪我だけで済む可能性がゼロじゃないので、補償金額を安心できる額へ増やせる保険へ変えました。

・犬避けて転倒　飼い主に１２８０万円賠償命令
大阪地裁であった。塩原学裁判官は「散歩させる際に、犬をつないでおく注意義務を怠った」として、女性に約１２８０万円の支払いを命じた
引用元: 毎日新聞2018年3月23日

・愛犬が噛み殺された。慰謝料はどのくらい
犬が（噛まれたり、交通事故で）死んだことの慰謝料は10万円から30万円くらいです。最近、慰謝料50万円（噛まれた飼主の通院慰謝料を含め）を認めた判例もあります。
引用元: 損害賠償請求事件事例集　- 弁護士 河原崎弘

個人賠償責任保険は掛け金が数百円で、保険会社にとって利益を出しづらいのか、突如、ペット傷害保険を終了することがあるので注意してください。

ペット医療保険に加入すると、特約として傷害保険（個人賠償責任保険）も提供している会社がありましたが、契約更新のさい傷害保険契約を廃止した保険会社もあります。クレジットカードの特約であったペット傷害保険サービスも、カード会社の都合により廃止中止するのが過去にあります。

または個人のうっかりで、知らずに保険契約を解約することもあります。
「自動引き落としされる、銀行の口座へ入金を忘れた」「個人賠償責任保険の契約を忘れクレジットカードを解約した」などなど。

過去に私は、傷害保険を止めた保険会社からの通知に気づかず、保険未加入の状態に気づき慌てて入り直したことがあります。ペット保険を募集する窓口は違っても、保険を引き受ける会社（損害保険会社）は同じだったりします。
毎月支払う保険料に目が留まりますが、お金の払いやすさ、保険会社からの通知を確認する方法、保険会社の信用性なども考慮にいれ、保険選びをおススメします。

ペットの傷害保険、飼い犬が相手をケガさせたら補償額は...まず契約している保険をすべて見直します。「個人賠償責任保険」重複契約は、保険料の払い損でもったいない。

犬の傷害を補償する保険、個人賠償責任保険は、多くの保険に付帯されています。
自動車保険、傷害保険、賃貸の人は火災保険、分譲マンションに住んでいる人は管理組合が一括で個人賠償責任保険に加入していることもあります。

重複の保険契約を見直す

複数の保険に重複加入しても、加入者が得し儲かるのは一切ないです。
犬が噛みつき、相手へ補償金で100万円の支払いが決まっても、個人賠償責任保険へ加入している各保険会社から100万円づつもらえません。全保険会社の合計金額が100万円です。重複で保険に加入しても、実損分の合計100万円しか補償されません。
2つの保険会社と契約していれば、補償額はそれぞれ50万円づつです。

保険料の無駄が発生するだけでなく、補償支払いの請求手続きは、契約している保険会社の数だけ増えます。
なお、すでに加入している個人賠償責任保険の補償金額が低かったり、示談交渉サービスがない、などの理由がある場合、重複し保険に加入するのがベターです。

保険選びも大事ですが、事故や事件を防止する日頃からのシツケが大事です。

人や他の犬を怪我させない、日頃のシツケ

• 興奮しやすい犬、興奮を抑える：　興奮した犬を、3秒で落ち着かせる方法
• 噛みつき防止：噛みつく犬の対処法、叱り方と接し方
• 服従訓練：犬の服従訓練、効果的なやり方やコツ
• 他の犬に吠える：他の犬に吠える、止めさせるシツケ
• 恐怖心から威嚇的、ビビリなのに攻撃的な性格：怖がりな性格の犬、びびり克服する方法

ちなみに私は、クレジットカードに付帯した個人賠償責任保険に加入しています。

ありがとうございます！
ペット専門の保険会社に限定せず「個人賠償保険」も、検討しますね！ カード会社や損保、色々資料を集め比較し考えます！そして犬のシツケも頑張ります。