犬の抜け毛が大量、薄毛の原因と対策 ダル さん
ハピヨンの7歳オスを飼っております。
犬の毛が大量に抜け落ち、ひどい抜け毛に悩んでいます。薄毛の原因と対策を教えてください。
子犬のときは毛がフサフサで、冬でも暑がるほどに、体毛がたくさんありました。夏の終わりから、急に体毛が減り、胸の毛は殆どなくなり、皮膚が透けハゲて見えます。
首などの毛もアンダーコートが全て抜け落ち、普通に座っていても毛がスカスカに抜け落ちてしまっております。
病院にも連れて行くと「異常なし、加齢によるものでしょう」と診断されました。急激に体毛が減った事が気になります。
元気はあります。ドライのドッグフードとオヤツも残さず食べ、食欲も問題なしです。犬の脱毛・薄毛は何が理由でしょうか?
抜け毛の原因は複数あり 川崎B さん
犬の毛が大量に抜け落ちる原因として、最も多いのは換毛期です。
毛が抜ける時期が、春と秋なら原因は換毛期です。季節によって、体の毛が夏毛から冬毛へ、冬毛から夏毛へと生え変わります。初めて換毛期を迎えると、抜け毛の多さに驚く飼主さんが多いです。
皮膚が赤くなり痒みがあるか、湿疹やフケの有無、乾燥肌か脂性ベトベト肌か、食べるているドッグフードのタイプ、年齢、季節、生活環境や症状、犬種、肌ケアや被毛のお手入れ方法は?
抜け毛の原因は複数あり、ネットの情報で特定するのは困難です。参考程度にしましょう。
【犬の抜け毛の原因】
- 換毛期(春と秋)
- 子犬から成犬へ、成長による換毛
- シャンプーが皮膚に合わない
- シャンプーの頻度が多い、すすぎ不足
- シャンプー後の乾燥不足、半乾きで肌に菌が繁殖
- 皮膚と被毛の汚れ
- 出産後(栄養不足、ホルモン・バランスの変化)
- 老化
- 皮膚炎、皮膚病
- 脂漏(しろう)性脱毛症:皮脂が毛穴を塞ぐ
- アレルギー、アトピー
- ノミ・ダニ
- 寄生虫・感染症(カビ(皮膚糸状菌症)、マラセチア *5、疥癬虫、細菌(膿皮症)、雑菌)
- 消化不良、栄養不足
- ストレス、心因性脱毛 *1
- 犬種特有の脱毛(・ポメラニアンア:ロペシアX/毛周期停止 *4、・ダックス:パターン脱毛症 *2、・プードルと秋田犬:肉芽腫性脂腺炎 *3)
- 甲状腺機能低下症
- 副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)
・*1 心因性脱毛症
脱毛を起こす病気の中には「皮膚自体には原因がない脱毛」もあります。それが「心因性脱毛」です。心因性とは、心理的なものが原因で起こる病気のことです。よく使う言葉で置き換えれば「ストレス」といえばいいかもしれません。
引用元: プリモ動物病院
・*2 パターン脱毛症
パターン脱毛症はダックスフンドで特によくみかけます。耳・頸部腹側・体幹部(胸)腹側・大腿部尾側がよく症状が出る場所です。先天性疾患ですが生後半年〜1年で脱毛し始めます。病理組織学的検査をすると毛包の縮小化がありますが、皮膚附属器は正常です。
引用元: ゆう動物病院(京都市)
・*3 犬の肉芽腫性脂腺炎
犬の肉芽腫性脂腺炎(Granulomatous sebaceous adenitis)は主に秋田犬、スタンダード・プードルに発症する、粘着性の鱗屑の増加・脱毛・マット状に固着した被毛を特徴的症状とした、炎症性の不可逆性の皮膚疾患です。本疾患の原因として、遺伝あるいは自己免疫の関与が考えられていますが、未だ明らかにはされていません。
引用元: 斉藤動物病院(愛知県大府市)
【毛が抜ける部位・場所による原因】
- 顔や足、背中、脇:(原因)アレルギー、アトピー
- 左右対称で同じ箇所が抜ける:(原因)甲状腺機能低下症、副腎皮質機能亢進症
- 胴体の毛が抜ける、頭と足の毛は残る:(原因)アロペシアX、毛周期停止 *4
- 首、脇、股:(原因)マラセチア皮膚炎
- 耳:(原因)パターン脱毛症 *2
・毛が抜ける 〜考えられる病気
顔や足、背中やわきなどが抜ける→アレルギー性皮膚炎、アトピー
左右対称に抜ける→甲状腺機能低下症、副腎皮質機能亢進症など
引用元: バンブーペットクリニック(東京都目黒区)
・*4 ポメラニアンの脱毛症(アロペシアX、毛周期停止)
頭と四肢を残して、体幹を中心に脱毛が進行する病気で、ホルモン異常が原因とされていているのですが、特効薬がないため脱毛症の中でも治療が難しい病気の一つです。
引用元: 四季の森どうぶつクリニック(愛知県豊明市)
・*5 マラセチア皮膚炎
口や肛門周り、耳などに常在するマラセチアという酵母菌(真菌=カビの一種)が原因となります。(略) 首にできたしわの部分、わきや股の間などが好発部位です。イヌの皮膚病の中で、一番赤くなるのが特徴となります。皮膚はベタベタして、フケがたくさん出ることもあります。
引用元: 泉南動物病院(大阪府熊取町)
【対処・対策】
- 食事の変更、ドッグフードを替える
- 適切な皮膚のケア
- ブラッシング
- シャンプーの変更
- シャンプー後に充分なすすぎ
- ドライヤーで濡れた毛をしっかり乾燥
- 心因性脱毛の場合、生活環境の改善、薬物療法
高齢犬となり、老化によりホルモンバランスが変わり、そこに換毛期が重なったことも考えられますが、抜け毛には多くの原因があるので素人判断せず、別の医師からも診断を受けるのが良い選択でしょう。
毛が抜けるのは換毛期、寒さ対策を wanko さん
夏の終わりから抜け出したので、換毛期ではないでしょうか。
抜ける子はかなり大量の毛が抜けて、スカスカな薄毛になります。
気温が下がる夜、犬用ホットカーペットなどで寒さ対策をしてあげると良いですよ。フリースなどの暖かい洋服を着せるのも良い対策です。犬の寒さ対策、安くて節約できる方法
同じ場所をずっと舐めてたり、掻いたり掻き毟ったりしていなければ私もただの換毛期だと思います。
一応、病院で診察もしてらっしゃる事ですし、寒さ対策をして様子見で良いと思います(^-^
目の周りが脱毛したとき ポーロ さん
うちの犬が環境の変化によるストレスが原因で、毛が抜けたことがあります。目の周りが脱毛しました。
抜け毛の初期段階で、清潔さのため何回も脱毛した患部を洗い流し、完治するのに支障がありました。
質問主さんは、シャワーや入浴の頻度はどれぐらいですか?
犬種にもよりますが、通常は2週間〜1ヵ月に1度で良いです。アレルギーなどが原因で皮膚にトラブルが起きる場合は、清潔に保つためだったり症状を抑えるため、頻繁に入浴や薬浴をさせることもありますが、健康な犬にとって、シャンプーのしすぎもよくないです。犬をシャンプーする回数と頻度、週1回で大丈夫?
アレルギーに関してはアレルゲンを調べる検査をするのが一番いいです。設備の問題や検査自体が大変な場合もありで、難しいこともあります。
また、犬の体内に最初からいる虫が体調のバランスが崩れ、増えすぎて目に見える症状をもたらす可能性もあります。
上記の症例は、質問主さんの犬に該当しないこともあります。
いずれにしても、別の病院にも行くことをお薦めします。セカンドオピニオンとして意見を聞くのがいいでしょう。
甲状腺機能低下症による抜け毛 じゅんこ さん
病院で血液検査はされましたか?
我が家のチワワも薄毛で悩み、血液検査の結果により甲状腺機能低下症による抜け毛が判明しました。
小型犬でかつ、シニア犬でもないのに、甲状腺機能低下症が発症するのはマレと言われました。。。
治療方法は、ホルモン分泌量が低下していたのでホルモン剤を投薬です。治療後は毛が生えて、元の状態に戻りました。
甲状腺機能低下症になると、元気がない・寒がる・運動を嫌がるとか。。。薄毛だけでなく他の症状もあります。
低下症だけでなく、ホルモンの過剰分泌でも脱毛は起こるそうです。
血液検査をされていないようでしたら、検査してみたら如何でしょうか?
オヤツ減らし、バランス良い食事で抜け毛の防止 ちよ さん
オヤツは何を与えているのでしょうか?
オヤツはとても美味しくて、犬が喜ぶでしょうが、犬にとっておやつは毎日与えると害を及ぼすこともありますよ。
なぜかと言うと、美味しいのでたくさん食べますよね。1本や1枚は少ない量に感じるかもしれませんが、体の小さな犬にとっては充分なカロリーがあるかも。
そうしたらメインのフードを食べる量が減ります。オヤツもメインのフードも食べる犬もいますが、それはそれで肥満が問題になります。オヤツを減らし、バランス良い食事で抜け毛を防止しましょう。
ドッグフードには、犬の健康に欠かせない栄養素がバランス良く、計算され含まれています。
フードを少量しか食べなければ、必要な栄養が不足します。不足しないために袋の裏に、体重別の給餌量の目安が書いてあります。
おやつを多く与えると毛のツヤが悪くなったり、抜け毛が増えることで栄養が偏っているよと信号を発してくれているんです。
愛犬に健康で長生きしてほしいなと思ったら、おやつは週に1回くらいに減らしてみませんか?
おやつをあげない日は、その時間にたっぷり遊んであげるといいかもしれませんね。
ビビリな性格、ストレスが薄毛の理由 アゲハ さん
2匹の兄弟プードル(4歳)を、2歳から里親として迎え入れ飼っています。
同じ親から産まれ、同じ環境で飼っているのに、兄プードルの薄毛に悩んでいました。
検査しても原因が不明でしたが、ビビリな性格でストレスを感じていたのが薄毛の理由でした。
怖がりな性格の対応を学習し、犬のペースで接するように変えると、弟プードルと比較しても問題ないほどの被毛になりました。怖がりな性格の犬、びびり克服する方法
ストレスや心因性による抜け毛は、生活環境の変化で、症状が良くなりました。