フレンチ・ブルドッグ

小型のイングリッシュ・ブルドッグ（英ブルドッグ）を元に繁殖し、誕生した犬種です。
フレンチ・ブルドッグ（フレブル）は知能が高く、さまざまな訓練やトリック芸ができる。

可愛い容姿と愛嬌、ユニークな振る舞い、魅力的な性格、無駄吠えも少なく都会のマンション暮らしにも適応できるため、とても人気がある。

飼い主に忠実で深い愛情、社交的な性格で良い伴侶になる。
ただ、英ブルドッグの特徴を引きつぎ、独立心旺盛、頑固な性格、飼い主に甘えるのが下手な犬もいる。　飼主になつかない子犬、どう対処したら仲良くなる？

また、人のそばに寄り添いたい気持ちが強すぎて、飼い主が対応しすぎた結果、分離不安への注意がいる。　犬の分離不安症を解消、人がいなくても落ち着かせる方法

【フレンチ・ブルドッグの毛色】

1フォーン

明るい黄色やクリーム色の毛色。

2ブリンドル

斑模様。黒やダーク系がメインの毛色、褐色、濃い茶の斑点模様がある。

3パイド

白と黒の模様。
白い毛色に、黒の模様や斑点がある。

フレンチ・ブルドッグの被毛は短く滑らか、年2回の換毛期（春と秋）は、抜け毛が増える。
短い毛のため、洋服の繊維にからまる、部屋のすきまに入り込む、細かい毛が部屋に散りアレルギー体質の方には大きな負担になる。

また、短い毛のため気温変化には敏感で、暑さも寒さも苦手です。
夏も冬もエアコンで室温調整、外での散歩も注意が必要です。

フレンチ・ブルドッグなど鼻が短い短頭種の犬は、飛行機への搭乗に制限があります。犬と一緒に飛行機で旅行を希望する方は、航空会社の条件を必ず確認し、飛行機での旅行が難しい場合は車での移動をお勧めします。　犬と飛行機で旅行、料金やケージ規定サイズ

フレンチ・ブルドッグの飼い方、注意事項と飼育するコツのまとめです。
※ 飼い方の基礎編・犬種の共通項目は 犬の飼い方 20種類の準備リスト をご覧ください。

1. 準備

犬が落ち着いてすごせる環境（ハウス、トイレ、食器、吸水器...）を用意します。犬を飼う準備、必要グッズと費用リスト
食事の回数、タイミング、ドッグフードの種類は、譲渡元ブリーダーさんやショップへ問い合わせます。最初は、同じドッグフード、同じ方法、同じ用量で犬に食事を与えます。

2. 新しい環境になれる

犬を迎えれ入れたら、まず「新しい環境に慣れさせる」のが大事です。
新しい場所や状況に犬が適応し、飼い主と信頼関係を構築できるまで時間が必要です。疲労やストレスが原因で食欲減退、体調を崩すことがあります。

犬が新しい環境に慣れるまで、飼い主さんはゆっくり待ちます。
子犬は眠り続けます。そっとしときます。かまいすぎは避けます。夜鳴きや甘え鳴きの対応が必要な犬もいます。子犬のクンクン甘え鳴き止める

3. しつけトレーニング

フレンチ・ブルドッグは賢く学習能力が高いので、しつけがしやすいです。
「トイレのしつけ」は早い時期から始めます。犬にトイレのシツケ、対策と覚えるコツ

幼いころから、パピークラスに参加し基礎訓練することで、自信を持ち順応できるようになります。 服従従訓練や、さまざまな人、犬、場所、を経験し社会化をすすめます。

4. 食事・健康管理

フレンチ・ブルドッグの体格や年齢にあった栄養バランスが良いドッグフードを給餌します。
余計なオヤツや褒美を与えた結果、体重オーバーになります。
体重や腹周りの肉付きを確認し、そして適正な給餌量を管理します。　犬が太りすぎ？肥満度をチェックする方法

飲み水はいつも新鮮な水道水、水分の量は気にせず犬が欲しがるだけ与えます。皿、ボトル、飲み口を綺麗にします。 犬はミネラルウォーターを飲める？

フレンチ・ブルドッグの特徴である鼻が短い（鼻ペチャ、短頭種）犬は、呼吸器系の疾患に注意が必要です。
鼻が短いので、いびきをかく犬が多い。
また、荒い息が続く「逆くしゃみ」があり、症状や直し方の知識が役に立つ。逆くしゃみの止め方、鼻で苦しそうに呼吸

呼吸器系、皮膚、関節の病気など、特定の健康問題を抱えやすい犬種です。
ペット保険の加入も検討します。
フレンチ・ブルドッグ（小型犬）は、保険料が大型犬と同料金に設定されているペット保険もあります。サービス、保険の補償内容、料金の比較が必要です。　ペット保険どこがいい？選び方 17社の比較一覧リスト

毎年のワクチン接種、定期的な健康診断が大切です。
定期的な検診は忘れがちなので、ワクチン接種のさい健康診断も同時に受診します。 犬の定期健康診断の料金はいくら？

5. 運動と遊び

フレンチ・ブルドッグはエネルギッシュで遊びが大好き。ストレス発散するため、日常の運動が必要です。
散歩や遊びで体力を消費し、飼い主とのコミュニケーションを深め、フレンチ・ブルドッグの満足感を高める。
散歩、ランニング、遊びの時間にボール遊びなどのアクティビティを取り入れる。　犬と遊ぶ時間、遊び方と量はどれぐらい？

暑さに弱いので、夏の散歩は涼しい時間へ行く、または行かないで室内で遊ぶ選択もある。夏の犬の散歩、時間はどれぐらい？行かなくてもいい？

6. グルーミングお手入れ

グルーミング（シャンプーやカット）は、最低限で十分です。
抜け毛が多く、短く小さな毛がソファーや衣服にからみつき掃除に苦慮している飼い主さんは多いです。
室内でも犬に洋服を着せる、毎日ブラッシング、こまめな掃除で対処します。犬の抜け毛、掃除が楽に５つ方法
被毛の清潔、肌のケア、定期的なシャワーは抜け毛処理の軽減にも効果的です。

顔周りのケアします。
顔のしわに溜まる汚れやゴミを取り除き、嫌な臭いを防ぎ清潔にします。

7. 社会化

子犬の社会化は、早い時期から始めるのが重要です。
超小型犬、室内犬で外へ行かない等の理由で「犬の社会化は不要」と考える飼い主さんもいますが、人間社会や他の犬との関りに適切な行動を教える「犬の社会化」は大切なプロセスです。

人と犬の交流を促進し、多くの環境にふれ良い経験を積み、適切な社会化を実施します。 子犬の社会化、時期や注意点

8. 愛情と時間

フレンチ・ブルドッグの飼い方で最も大事なのは、犬へ愛情と時間をかけることです。
犬を家族の一員として迎え、時間をかけ犬とのコミュニケーションをとり、愛情と絆を構築します。人と犬が互いに成長し、最高のパートナーになります。　犬と信頼関係をつくる方法