犬の歯石を取る費用、歯垢除去の注意点 たま さん
4歳のキャバリアです。歯垢と歯石の付着が酷く、近いうちに動物病院で歯石除去をしようか悩んでいます。
そこで歯石除去の費用、歯垢除去の注意点や体験談などを教えてください。歯石除去は全身麻酔を施した上で処置をするのが一般的ということがわかり、犬の身体的負担を考えると決心できません。リスクをとっても、歯石の除去はしたほうがいいでしょうか?
特にキャバリアは先天的に心臓に問題を抱えた子が多いですし…。
今のところ、心臓に問題はなく、獣医師さんにも「歯石除去の施術をするなら、心臓に問題ない今が良い」といわれました。
歯石除去をした事のある飼い主の方、施術後、数日間の犬の様子はいかがでしたか?歯石除去の料金はいくらかかりました?術後の経過など教えてください。もちろん、それ以外の犬種をお飼いの方も、どんなことでも結構ですので歯石や歯の健康についてお教えください。
歯石除去の料金、歯石取りリスト ラン さん
我が家はポメラニアンを2匹飼っています。
歯石除去を病院で処置し、1匹の料金は約2万8千円です。
病院で、歯石を取り除くのに実施することは、以下のとおりです。
【歯石を取り除く手順】
- 事前の検査
- 全身麻酔
- 歯石取り(スケーリング):超音波スケラーやハンドスケラー器具で、歯石を取り除く
- 歯の表面を研磨(ポリッシング):歯石除去した後、歯の表面を研磨(ポリッシング)し、新たな歯石を防ぐ
全身麻酔は危険をともない、麻酔を避けたい飼主さんは多くいます。
しかし、歯と歯茎にある歯周ポケットに溜まる歯石を取り除くためには、麻酔なしの処置は無理です。よって、歯石取りの料金は「麻酔 + 歯石取り(スケーリング)」が最低条件になります。歯石の付着を防ぐ、研磨(ポリッシング)も大切です。
気になる料金ですが、歯の表面を磨いて、歯石の付着を防ぐ処置をセットにしている病院もあれば、別料金にしている病院もあります。
処置金額は、犬のサイズ、歯石の状態によっても違います。
歯石の処置内容、それぞれの料金設定について、ホームページに掲載している病院もあれば、電話すると教えてくれます。
・犬全身麻酔下歯石除去(小型犬)
- 診察 \1,000
- 血液検査 \8,500
- レントゲン(2枚) \5,000
- 血管確保 \3,000
- 吸入麻酔 \10,000
- 歯石処置 スケーリング \7,000
- 歯石処置 ポリッシング \3,000
- 合計 \37,500
引用元: 代官山動物病院(東京都渋谷区)
・歯石除去について 料金
- 小型犬( 〜10kg) 16,000円(軽度) 18,000円(中等度) 20,000円(重度)
- 中型犬(10〜25kg) 18,000円(軽度) 20,000円(中等度) 22,000円(重度)
- 大型犬(25kg〜 ) 20,000円(軽度) 22,000円(中等度) 24,000円(重度)
引用元: おかだ動物病院(岡山県笠岡市)
歯石除去のメリットとデメリット たかみー さん
全身麻酔のリスクをしてまで歯石を除去するか、止めるか悩む気持ち分かります。
私も1匹目(トイプードル)を飼ったとき、歯のケアが不十分で、気づいたときには歯石が溜まり歯槽膿漏と診断されました。
検査、麻酔、歯石除去と磨きで、金額は体重別の料金設定で2万円でした。
【歯石除去のメリット】
- 健康な歯、歯周病の予防
- 口臭の改善 犬の口臭、臭いを消す対策とケア方法
- 健康な歯は、将来の健康維持:歯や歯茎が悪いと噛めない、消化不良、体調不良の原因に。
【歯石除去のリスク・デメリット】
- 全身麻酔:リスクが高いとされる犬の特徴 - 高齢犬、小型犬、鼻が短い短吻種、心臓病
- 処置した歯が抜ける:友人の犬は、歯石を削ったら歯石で支えてた歯が弱くなり、歯が抜けた
友人の犬は高齢で、歯と歯茎の深いところまで歯石が溜まっていたようです。質問主さんの愛犬は4歳ですが、どれほど歯石があるのか分かりません。
犬は歯のケアをしないと、歯垢から歯石になる期間が短いので、4歳でも歯石が多い犬もいます。
飼主さんが歯石を取るスケーラーを購入し、自分で犬の歯石をとる人も少なくありません。しかし素人の歯石取りは歯を傷つけ痛める可能性があるので、私はやりません。
歯石予防には、普段からの歯と歯茎のケアが必要です。子犬の歯磨き、いつから始める?頻度は?やり方とコツ
歯石除去した後は、歯石が付きやすいので注意 メロン さん
我家のワンコは4歳でしました。
チワワは2キロで小さい犬なので心配しましたが、後遺症も無くとても元気です。
獣医さんとも相談した結果、全身麻酔をかけるので、去勢、涙腺の洗浄を一緒にやってもらいました。
施術後の翌日には退院でき、1〜2日はケージに居ることが多かったのですが、その後はとても元気で遊んでいます。
綺麗で健康な歯になりましたが、ブラッシング等のアフターケアをしっかりしないと、歯石を除去後は以前より歯石が付きやすいのでご注意ください。
飼主による歯石取りを止め、麻酔を選ぶ理由 太陽 さん
歯石除去の費用はは地域や病院によって違います。
以前住んでいて場所で里親として迎えたばかりの柴犬(オス7歳)の歯石除去をしましたが、麻酔と歯石取りで料金は2.5万円弱でした。
今住んでいる場所にて犬友達の話しでは2万円〜5万円と金額に差がありました。
金額にかなり開きがあるので、金額の情報収集は参考程度にして、信頼できる獣医さんを見つけるのが重要です。
全身麻酔は大きなリスクがあります。信頼できる医師からのアドバイスであれば、歯石除去を検討する価値がありますが、素人判断や曖昧な判断で歯石除去を決めるのはオススメできません。セカンド・オピニオンとして別の獣医師に相談するのも良しです。
歯石について、最初は自分で取ろうと歯石除去棒(スケーラー)を購入し、歯石を取ってみました。今は止めて、麻酔による歯石取りにしています。
【麻酔による歯石取りを選ぶ理由】
- 素人の歯石取りは歯のエナメルを傷めたり、歯茎や口腔内を切り出血する可能性があること
- 歯石を取るだけでは、歯石が付きやすい。歯石除去とポリッシング(研磨)で歯石ができにくい口腔ケア
- 奥歯、上顎歯の裏についた歯石は麻酔しないと取れない
- 誤って歯茎や舌を傷つけた場合、その後の歯のケアを犬が怖がり嫌がる
医師としっかり相談し、将来の健康を考え麻酔と歯石除去をしました。
除去した翌日に退院し、数日後には何事もなかったように元の姿に戻りました。今は食後にブラッシングと指で歯茎マッサージし綺麗な歯のため奮闘中です。
日本では歯石取りをするトリマーさんもいますが、アメリカでは違法行為です。
無麻酔で歯石をとる? !
・歯石をとっても、歯面のポリッシングや歯磨き指導をしない、鉗子などで歯面の歯石だけをとる といった行為により歯垢のつきやすい歯面を作ってしまいます。
・ハンドスケーラーや鉗子で歯石を取るのは、危険な行為です。
・上顎歯の内側は、特に犬では、深いポケットを作りやすく(中略)この領域への無麻酔でのアプローチも危険です。
・無麻酔で、上記のような行為を病院で行うと、家でのケアをしにくくなることが多くなるようです。
アメリカとカナダでは、獣医師の資格を持たない人が歯科処置を行ったり、監督下で訓練された動物看護士が、獣医のライセンスのない施設で診療行為をすることは、法律で禁じられ、罰則が科せられます
引用元: 日本小動物歯科研究会
鎮痛剤による歯石除去の方法もあり 三法 さん
鎮痛剤による歯石除去の方法もあります。全身麻酔より鎮痛剤による歯石除去を推奨する獣医師もいます。
全身麻酔は大きな危険をともなうため、歯石のために麻酔は避け、鎮痛剤での歯石除去を選ぶ飼主さんは少なくないようです。
ちょっとの歯石なら1回の施術で終わるようですが、びっしり付着した歯石だと何度か通院する必要があります。
病気の予防で歯石除去 チリ子 さん
キャバリア7歳のメスを飼っています。先日、歯石除去と避妊手術を行ったばかりです。
歯石はかなりついたので、獣医さんから手術が必要といわれ、健康診断の結果から「やるなら今がいい、避妊手術も同時にしましょう」とのことで、麻酔による負担の事も少し悩みましたが「病気の予防」ということを考えて、手術に踏み切りました。
手術の結果、歯を2本抜かれましたが、退院後はすぐご飯も普通に食べ、とても元気です。
私の場合は事情があり、この年齢での手術になってしまいましたが、歯石除去はやるなら早いほうがいいと思いました。ご参考までに、どうぞ。
アメリカでの犬の歯石除去 中島かおる さん
私の住んでいるところ(カリフォルニア)では、犬の歯石除去を毎年するのが当然と指導する獣医さんがいます。(費用は$130〜$300)
虫歯や歯周病は健康の天敵。目ヤニが(涙焼け)あったり、すごい口臭があったり、変なくしゃみを連発したり、マズルや顔をいじられるのを嫌ったりしてたら虫歯や歯茎が悪い証拠。歯石だけでなく虫歯は取り除いていただくのが一番です。
全身麻酔が心臓に負担となる場合は、麻酔無しで歯石除去する病院を探しましょう。
Re:歯石除去の費用 たま さん
皆さん、お返事ありがとうございました。
やはり歯石除去の施術をしようと思います。
全身麻酔のリスクと、施術をしないリスクの両方をわかっているつもりでしたが、病気の予防ということを考え、決心がつきました。
カルフォル二アでは毎年行うのが当たり前と聞いて、少し驚いています。一生に一回限りくらいのほうが良いのかと思っていたので…。
施術後は、毎日の歯磨きを怠らないように、気をつけたいと思います。本当にどうもありがとうございました。