> Can さん
新しいスレッドを立てて下さってありがとうございます(って私が言うのも変ですが・・・ちょっとホッとしてます)
これからこのスレッドがどう成長していくか
興味を持って見守っています。
ひとつだけ、Can さん の認識を訂正させて下さい
>>2ヶ月〜3ヶ月は大概ブリーダー宅かペットショップではないでしょうか
本当にそうだったら 私はあんなレスを書いたりしませんでした。
ここに相談をされる沢山の方を見ても
「3ヶ月になる うちに来てから〇週間の犬がいます」ってお話、多いと思いませんか?
ペットショップのガラスケースの中を見てください。
「ちいさ〜い」「かわい〜い」と歓声をあげられている先には2ヶ月の仔犬がそこここに転がっています。
ペットショップに来るまでの日程を換算すると、生後2ヶ月に満たないうちにハハ犬から引き離されたのがわかります。
チワワが生後一ヶ月でガラスケースの中にねずみの様な姿で転がっていた時にはさすがに一日落ち込みました。ハハ犬の飼育放棄かしら、お産が重くてハハ犬が死んでしまったのかしら・・・と・・・
先月9月21日の環境省・動物愛護部会の開催前に
私も数回にわたって 環境省自然環境局総務課動物愛護管理室にメールにて 今、私が感じている様々な問題点を書かせていただきました。
ネットでの生体販売やだれでもが繁殖者になれる、
どんな遺伝子をかかえていても、たとえ老体でも構わず繁殖に使われるかもしれない今日のペットを取り巻く環境、まだまだ行政に改革をお願いしたい点は沢山ありますが
その中で一点、幼齢犬の販売規制が決まりましたね。
やっぱり問題だからだと思うんです。
そしてつい最近も、某サイトの里親募集のコーナーにこのような投稿がありました。
===可愛いミックスの子犬差し上げます
=== 生後1ヶ月のミックスの子犬です。
本当に 生まれて1〜2ヶ月の犬が個人宅へもらわれたり、飼われたりするのが 現実なんです。
ペットショップでの生体販売がなくなればいいのにって思っています。
生後間もない仔達が、まだまだ母親のおっぱいを飲みたいだろうに、ドックフードを作業的に置かれ、遊ぶスペースなんかないし、他の動物や、人とのふれあいも少なく、箱の中にボーっとしてるだけ。
ご飯もお皿でくれるところならまだしも、広告の紙に乗せるようなところもあったり、ご飯の回数も子犬であれば3〜4回あげた方がいいにも関わらず、糞の回数が増えたり、大きくなるのが早いからと2回しかもらえなったり、量も十分でないことなんかあるでしょう。水も給水ボトルで与えられても飲み方なんかわからない仔もいるし、頻繁に取り替えてるの?って思う。
こんな状態で社会化期を過ごしてるのかと思うとどうなんだろう?って考えさせられるんです。
なにか出来ることはないのだろうかっと。
直接お話しするのはあれ以来ですね。あの時のCanさんからの私宛のメッセージが忘れられません。
お伝えする機会がありませんでしたがちゃんと私に届いていますよ^^。
さて、社会化期についての詳しい考察はジャckさんの丁寧な記述の通りです。
イヌの行動学の本を数冊読めば犬を飼っていない方にもわかりやすいものだと思います。
私も本は読みますが、婆ですので皆さんより少しだけ多くの犬を育て、係わり、看取ってきました。
その経験からも健常な犬の成育に必要なのは親犬の育成から始まって正しい交配、新生児期からの適切な管理、
現代のペットとして他家に行くためのその時期にだけしか出来ない、刷り込みを考慮した経験の蓄積と考えます。
子犬は生後2週で目が開き3週には体を持ち上げて歩き始めます。この時には温度や湿度管理と哺乳や離乳補助の他
トイレの躾も始まり、本能に沿ったやり方で進めます。朝と晩にシートを替えれば良いという次元ではないです。
斜めの床や泥の上も歩かせ室内外の様々な音を聞かせ匂いも教え猫や小鳥等他動物にも紹介します。
ジャckさん記述のグループBのように繁殖者の細やかな気配りがなくては「犬」にしか育ちません。
将来の「家庭の良きペット」になる素地が中途半端なのです。
つまり新しい家族に、しなくていい苦労を背負わせることにつながります。
7週で完了される刷り込みの基本時期と同時並行で所謂甘噛み・噛み癖についても学習させます。
子犬が噛み具合と舌触りで初めて見るものを確認するのは当たり前で、やや危険なものでもまずは噛ませます。
噛む相手が生き物だったら強く噛んではいけないこと等を子犬に理解できるやり方で覚えてもらいます。
先生役は主に兄弟・両親犬・同居犬を含む動物・人間です。
犬の正しいしつけ方、なんてものはありません。それこそ人それぞれです。
しかし家庭のペットである犬とは大まかに考えて人懐こく、攻撃的でなく、
犬同士の遊びも人との触れ合いも大切にでき、いつも健康で生き生きとし、スワレと言えば座り、
ヤメと言えば吠え止むような犬が暮らしやすい犬、等と言えるのではないでしょうか。
自分を犬と知っていて犬であることに幸せを感じている身の程をわきまえた素直な犬、です。
生後3ヵ月は社会化期から少年期に移行する頃です。ここまでで何を経験し何を経験しなかったかで
その犬の将来のあらゆる基礎が出来上がってしまうんです。
2ヵ月の子犬が今、吠えまくらずに長時間留守番をしてるとしても2歳を過ぎたある日、吠え犬・噛み犬に変わり
近所からの苦情や家族の安全のため手放してしまう・・
留守番をさせている方々には聞きたくない話しであっても非常に多くある事実です。
手放す方達も最初から悪人なのではありません。殆どが可愛らしい子犬を犬の習性に無知な繁殖者から迎え、
(そのことには気付かずに)仲良く暮らしていこうねと子犬に語りかけていました。
問題行動が起きてからもなんとか修正しようと努力もします。
しかし現実はhttp://www.lab-park.net/horei/syobun15-dog.html
ですので前回レスの通り少しくらい飼い主に犠牲を強いてもできるだけ真っ当に近いやり方を提案しました。
また、留守番をさせる初心者の飼い主だけが悪いわけでもありません。安易で無知な繁殖により
育てにくい、持って生まれた性質の良くない犬が増えていることも事実です。
現在JKC登録頭数1位のダックス。2004年度は約15万頭の登録がありました。ほんの10年前は3万頭をきってたんです。
2位のチワワは現在8万頭、10年前1万頭。この驚異的な増え方は私が上に述べた育て方では達しませんね。
姿かたちだけではない、犬種基準に沿った性格・性質の両親犬の数をも上回っていると容易に推測されます。
すみません、まだ言い足りないのですがかなり長くなってしまいました。せっかくsukaさんに褒められたばかりなのに。
途中だったので、続きを書きます。
社会化というのは、犬同士コニュミケーションでき、人にも慣れるというのが一般的ですが、先ず、犬同士のコニュ二ケーションですが、どの犬ともとにかく、喧嘩などせず、仲良くというのでしょうか? 一般的な家庭ではちょっと、無理があるように思います。
犬は基本的には縦社会ですよね。若くて健康な元気な犬は犬のルールに従い、上下をきめます。一瞬の睨みできまれば何も問題はないですが、力が拮抗している場合などは喧嘩がはじまりますよね。これを社会化が出来ていないというのでしょうか?そんなことはないですよね。もちろん飼い主の静止は聞かなければいけませんが。
また、他人についてですが、始めての人でもとにかく無心に尻尾を振る犬もいますが、警戒する犬もいます。警戒するのは社会性ができていませんか? これもそんなことはありませんよね。むしろ始めての人がどんな人か警戒し用心し、大丈夫と判断してから打ち解けるのが、人でも普通ですよね。
犬の社会化は、犬が犬社会、人社会で生きていくためのものだと思います。できるだけ、軋轢を生じさせないというのが基本的には犬の行動だとおもいます。
飼い主による、過剰な囲い込みや、一部のペットショップのような、1ヶ月で子犬を販売するなどは、社会化ということとは程遠いと思います。
横からごめんなさい。
Canさん、前のスレッドもう一度ざっとですが読んできました。
Canさんは、いつもワンちゃんと一緒に過ごしていられるにもかかわらず、
このようなスレッドを立てられたのですね。
Canさんの優しさに、思わずお返事を書いてみたくなりました。
確かにCanさんのご質問に具体的に答えている、お返事がないようにも思えますね。
私が犬に、はまるきっかけとなったのは、以前里親を探すボランティアさんのところから来た犬を飼った事からです。
もじどおり”お里が知れない”犬でありまして、”しつけ”どころか変な癖は持っている、
体重10キロ、胴回り60センチ、白内障他の疾患を持ち、
垢まみれで異様な臭気を放っているといった老犬でした。
でもこの犬、大変苦労はしましたがとてもお利巧犬になってくれたのです。
基本的に成犬になってからのしつけなおしは、可能だと思っています。
この犬の変化を見て、近所の方たちが自分のうちのワンちゃんたちへの接し方が、がらりと変わったほどです。
もちろん子犬のときにどのように暮らしていたかは分かりませんが・・・・
ただ私が思ったのは、犬同士の社会化はまったくできていないが、
人間に痛い思いをさせられたことがないのだろうと思いました。
犬同士であるいはほかの動物とうまくやれなくても、
何とか飼い主との折り合いががつけられればペット犬は、曲がりなりにも勤まると思いますよ。
ただブリーダーさんや、ペットショップの是非については、また他のお話ということになりますね。
あ、それからもうひとつ。
このサイトでたたかれるのを承知で書き込んでいらっしゃる、お留守番犬の飼い主さんたち、
どんなことがあろうときっと、ワンちゃんたちを幸せにしてあげられるかたたちだろうと思っています。
罪悪感に縛り付けられていないで、ワンコとの生活を楽しんでほしいですね。